
お昼は、商店街の食堂で、あなご丼を食べた。
ウナギほどコクのある味ではないと思うのだが、
アナゴもなかなか美味しいものだ。
宮島というと、食事はアナゴか牡蠣、お土産はもみじ饅頭で、
主人が評価しているのは、このうちアナゴだけだが(苦笑)、
私は、どれもそれぞれ良いと思っている。
生牡蠣は私も少し勇気が要るが、フライは文句なく良いし、
もみじ饅頭だって珍しくはないにしても、焼きたては良い香りだ
(とはいえ、味音痴の私の言うことなので、まあ適当に)。
あとはミヤゲといえば「しゃもじ」だろうと思う。
私が高校のときの家庭科の先生は、調理実習で、
「ここで、この宮島を使って……」
などと、しゃもじのことをズバリ「宮島」と呼んでいらしたものだ。
『寛政の頃、宮島の光明院の修行僧、誓真が、
当時主たる産業がなかった宮島のために、
弁天のもつ琵琶と形が似たしゃもじを
宮島参拝のみやげとして売り出すことを
島民にすすめたことを起こりとする。』
とウキペディアには書いてあった。
そんなん全然知りませんでした(殴)。
それはともかくとして、今回、十数年ぶりに宮島に行ってみて、
鹿が減ったような印象があった。
神様のお使いなので、人為的に何かされたとは考えられず、
実際に数の変化があったかどうかは調べないとわからないが、
昔、学校の遠足で行っていた頃には、
もっとあちこちからワラワラと鹿が寄ってきていた記憶があった。
だのに今回は、「あれ?鹿は?」と見回すと、
ぽつんぽつんと、鹿が座っていたり、ゆっくり歩いていたりで、
随分とのどかな雰囲気だった。
以前はまた、桟橋を降りたところに「鹿のえさ」を売る場所があり、
中身は確か、奈良の鹿せんべいではなく、普通の食パンのミミで、
これを買うと、袋を開けないうちから鹿が四方八方から寄ってきて、
「うわ、うわ、うわ」と言っている間、十秒以下で、
エサは鹿に食い尽くされ、空いた紙袋まで持って行かれたものだった。
今は、どこを見てもエサ売り場が無いようだった。
観光客からエサを貰える、ということがなくなったので、
鹿が人間に群がるようなことをしなくなり、
商店街や参道が、昔よりずっとゆっくりした印象になった、
ということかもしれない。