離島医療のお手当 | 転妻よしこの道楽日記

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AERA No.38を買った。
動機は、たかこ(和央ようか)さんが表紙だったから、
というヨコシマなものだったが、久々にこの雑誌を全部読んだ。

それでひとつ思ったことがあるのだが。
この中に、『公務員の夏休み 至れり尽くせり』
という若林亜紀氏の記事があって、多分、主旨は、
「民間が額に汗して真面目に低賃金で働いているときに、
公務員は、こんな馬鹿馬鹿しいことにいちいち手当を貰って、
ゼータクで世間知らず。手当なんか、カットカット!」
みたいなところではないかなと読んでいて思ったのだが、
ここに列挙されている中で、少なくとも「沖縄県の離島医療手当」は、
責めるべきものではないのでは?と私は思った。

表題にある「夏休み」とは関係ないだろ、というツッコミはさておいて、
この離島の医師に用意されている手当の内容というのが、
「基本給48万円のほかに、医療業務手当が70万円、診療所2階の住宅つき」
という、本州の一地方都市への転勤と較べれば数字的には破格のもので、
「それでも医者が集まらないのが島の悩み」と書かれている。
この設定が、さも、あり得ない非常識な特権であるかのように、
若林氏の文章からは読み取れるのだが、
これって、本当に、ほかの、筆者言うところの「トンデモ手当」と同様に、
カットすべき、非常識な「貰いすぎ」なのだろうか?
私はむしろ、もっと値上げすべき手当ではないかとさえ思うのだが。

ほとんどの医師にとって、離島でこの程度に優遇されることに較べ、
低収入でも家が狭くても、都会で勤務医をしたほうが明らかに良い、
ということが、ここではっきりしているのだ。
特定の医師が、私利私欲からツリアゲをしているのではなくて、
月に100万円以上貰い住宅までつけて貰ったとしても、
この離島に赴くために払う犠牲は埋められない、というのが、
普通の医師ほぼ全員の判断だということではないのか。
だから集まらないのだろう?

地理的条件は変えられないし、離島はそう簡単には、
都会同様の生活の便利さを備えることはできない。
医師本人の学究的な活動にしても、離島では圧倒的に不利だ。
「医療とは報酬の問題ではない、人の命を救う尊い仕事である」
等々と医師の心構えなど説いてみても、非現実的なだけだ。
しかし、島の生活において、医師は必ず必要だ。
「こんなに税金使うの馬鹿馬鹿しいし、無医村で我慢すべき」
などと言う人は、居ないだろう?
ならば、唯一できることは、ほかの場所ではあり得ないほどの
高額をもって優遇することしか、ないのではないか。
それには、つまり、月に118万円では足りない、ということだ。

以前、公立学校の教諭の待遇を上げるべきと書いたときと同様、
質の高い人材を確保したかったら、高額優遇が最も有効な方法で、
本当に必要な職種なら、そういうところにこそ税金をかけろ、
というのが私の一貫した考えた。

・・・シマッタ、娘の税金作文をコレにすれば良かった(爆)。
もう、ほかのことでお茶を濁したような文章を書かせてしまったよ(逃)。