(ひきつづき、ネタバレありです)
それにしても今回は、あさこ(瀬奈じゅん)ちゃんを見直した、
・・・じゃない、彼女の魅力を改めて発見したという気がした。
ホテルの広間で、カマラの横に座り手を取る場面とか、
ナイトクラブで、悠然と脚を組んで椅子にかけている場面とか、
立ち姿だけでなく座ったかたちが、あさこちゃんは物凄く綺麗で、
男優ではなく「男役」だからこそのイイところはコレだよな!と、
嬉しくなってしまうような箇所がたくさんあった。
一方、普通なら「白」のトップと、「黒」の二番手の対比、
というわかりやすい構図が多い中で、今回のは主役のラッチマンが
ベンガル領主の長子でありながら博打打ちの放蕩息子で、
世の中怖いものがないという、白黒両面をひとりじめしている役なので、
ペペル(大空祐飛)からすれば、黒の部分でキャラ的にかぶってしまい、
彼本来の魅力をどこで表現するかが、難しかったのではないかと思った。
ゆうひくんの熱いお芝居は私はいつも面白いと思って観ているのだけど、
この脚本に関しては、ペペルの見せ場になるような持ち味を、
ラッチマンのほうが先に表現してしまっているような印象があった。
しどころはリタを夢中にさせ、チャンドラに婚約を認めさせようと迫る場面、
二幕のナイトクラブでの詐欺師としての立ち回りと、
そして一番オイシイのが、最後に「お縄」になってからの歌とダンス、
キワメツキは「逃げやしねえよ」の退場シーン、と言ったあたりだと思う。
ゆうひくんのペペルは、札付きのワルで、
女を騙して男を磨いて来た、筋金入りの詐欺師なのだけれど、
色気だけでなく、本当は信頼できる人に違いないと思わせる雰囲気があり、
これだけ人を惹きつける人間だから、男も女も引っかかるのは道理だな、
と好感を持ってしまう不思議な魅力があった。
もし良いヒトのふりをしている最中のペペルが、ラッチマンと並んだなら、
案外、ペペルのほうを「憎めない」という理由で選ぶ女性が多いかも、
と思わせる面白さが、ゆうひくんのペペルにはあったと思う。
ちゃっかりしているリタ(城咲あい)が彼にぞっこんだったのも
ペペルにこういう魅力があれば無理からぬ、と思わせられた。
このように、ヒモで食っていくには天性の、特異な才能が要るのであって、
ただ顔が綺麗でズルい程度の男では、ゆうひくんのマネはできません(^_^;。
そして、単なる色っぽい美男の詐欺師にとどまらず、
ゆうひくんのペペルは、どうも可愛らしかった。
前科十二犯というからには、少年であるわけがないと思うのだが、
ゆうひくんがやると、とても若く見えたのが面白かった。
(続)