主人が半月、出張で留守だ、と書いたら、某様が、
『関西では、一人の時には、
「ねずみに引かれんようにしぃよ」と言います』
と教えて下さった。
私も関西人のハシクレだった筈なのだが、これは初めて聞いた。
面白い言い回しだ。
ちょっと調べてみたら、「ねずみにひかれる」というのは、
そもそもは、ひとりでいて神隠しにあった人のことを
「まるでネズミの巣穴に引き込まれたようだ」
と表現したのが始まりらしい。
それで、家族の留守に家にいるときや、
家族が寝静まって独りで夜更かししているときなど、
ねずみが来て、くいくい、と手を引っ張って、
その人を連れて行ってしまう、というイメージで、
「ねずみに引かれないように」
と、周囲が声をかけるようになったのだそうだ。
・・・・という話をネットで読んで、私は、すぐに、
官舎の天井裏にいた、ネズ子たちのことを思い出した。
そうか。官舎だったら、文字通り、
ネズ子に引かれることもあり得たのかもしれないなあ。
巣穴が壊れたら困るから、私を引かなかったのか。
今頃どうしているかしら。
相変わらず、風呂場の上で、ちゅっちゅっ、とやっているのかしら。
それとも、下に私たちが居なくなったから、
つまらなくなって、他へ行ってしまったかしら。
いや勿論、あんたたちには金輪際、会わなくていいんだからね。
間違っても、こっちには来てくれなくていいのよ。