ポゴレリチ関連のBlogのほうに、1999年4月12日にBBC放送が行った、
In Tuneという番組においての彼のインタビューを、
日本語になおして、その前半だけ、昨日、掲載した。
最初に録音を聴いたとき、私は、かなり、聴き取れなかった(^^ゞ。
最大の原因は勿論、ミもフタもない話で私に英語力が無いからで、
手加減なしのラジオの番組を、ふんふんと聴ける能力など無いことは、
やる前からあきらかだったのだが(T.T)、
事態を更に困難なものにしていた原因は、
ブツが、馴染みのないイギリス英語だったことと、
もうひとつ、ポゴレリチ本人の英語がスラブ訛りだったことだ。
私の戸惑いは、言ってみれば、
NHKの教材を使って「挨拶」程度の日本語学習に励んでいるガイジンが、
ラジオの大阪弁バラエティ番組を聴いてみたが、どうも理解できず、
そのうえ、そこにフランソワーズ・モレシャンが絡んできて、
ますます何を言っているのかわからなかった。・・・そんな感じだ(^_^;)。
それで、私は英語のスペシャリストである友人に泣きついた。
彼女は翻訳業のプロであり、通訳士の資格も持つツワモノだ。
多忙な彼女の手を煩わせるのは申し訳ないと思ったのだが、
彼女もポゴレリチ・ファンなので、もし機会と時間があったら、
この録音の中身を聴いて、助けてくれまいか、と言ってみた。
果たして、さすがにプロの仕事は違った。
私が、「だいたいで、いい」と言ったにもかかわらず、
彼女は、いくつかの聴取不可能だった箇所を除き、あとはすべて、
インタビューを書き取って、ファイルにして送ってくれたのだ
(彼女でも聴き取れなかったところというのは、音声などの条件が悪く、
イギリス人でも一言一句までは聴き取れまい、という箇所だと思う)。
私は、それと録音とを照合することにより、ついに、
完全に近いかたちでのスクリプトを手にすることが出来た。
ああ、素晴らしい~~~(T.T)!
N様、本当に本当にありがとうございました~~~<(_ _)>!
さて、肝心のポゴレリチの英語なのだが。
彼のは、発音こそロシア語風で、[r]は巻き舌だし、
母音の[u]も、英語にはあり得ないような音を出しているのだが、
統語的には話し言葉であるにも関わらず見事に整っていて、
かなり、理詰めで物事を考える人だということが感じられた。
また、インタビュアの言ったことが気に入らなかったりすると、
I beg your pardon?(もう一度仰って下さい)
とすかさず切り込み、他の話題で取りなそうとしても、再度、
Could you repeat ~?(~のところを再度言って頂けませんか)
と食い下がり、言葉遣いは丁寧だが、とても怖かった(^_^;。
そういえば、MUSICA NOVA1月号にも、ポゴレリチの話は、
恐ろしく正確な記憶に裏付けられた、大変秩序だったものだ、
ということが書いてあり、今後の予定を語るときも、
過去の演奏会の話をするときも、すべて、年月日・曜日にまで、
緻密かつ詳細に言及していた、というエピソードが掲載されていた。
もしも、なんかでトラブって、裁判沙汰になって、
この人と法廷で争ったりしたら、オシマイだ、
ということが、かなりよくわかった(爆)。