午前中、掃除をしていたとき、
台所のゴミ箱をのけたら、そいつが、いた。
いや、最初私は、それを黒い毛糸か何かだと思った。
で、素手でそれをつまみ上げようとした。
そうしたら、触れた途端、ブツが動いたのだ!
うぎゃあ!
出たな!
極太毛糸に化けて、今までワタシの目を欺いていたのか!
だが、ここで出会ったが百足目、じゃない百年目!
私は飛びつくように流しの引き出しを開けると、
キッチンバサミを取り出した。
妖怪ゴキ男には一も二もなく食器洗い洗剤原液噴射だが、
極太毛糸野郎には打撃あるのみ!
逃げまどうヤツに、猛り狂ったワタシの、
容赦ない鉄槌が振り下ろされた。
これぞ、鋏の柄による「白昼の稲妻」攻撃!
二打目!三打目!
四打目で、テキは丸まった。
とどめの、五打目。
・・・・・・・・・・・・
はぁ、はぁ・・・・・・。
・・・・・・・・・・・。
なんまんだぶ、なんまんだぶ。
(完)