いつも書いているように、私はテレビというものが大嫌いだ。
あの喧しく不快な雑音をまき散らす箱を、この世から抹殺できたら、
いや、せめて、我が家において封印してしまうことができたら、
私の人生はどんなにか平穏なものになるであろうに(仮定法過去)、
と思うことがしょっちゅうある。
が、大変不幸なことに、主人と娘はテレビが大好きだ。
更に不幸なことに、我が家は狭い。
居住スペースは実質的に二部屋だけだから、
誰かがテレビを観ていたら、私はひたすら耐えるしかないのだ。
今夜、娘が観ていたものは、本当は怖い家庭の医学。
こういう番組は、『私は丈夫なのだけが取り柄でーー♪』
などと神をも恐れぬことを平気で言う人間が観れば良いのだ。
私は、十代の頃から癌ノイローゼに近い思考回路をしていて、
自分なんか簡単に病に倒れるような気がして仕方がないので、
この種の番組は本当に精神衛生に悪い。
ここで言われている症状は、ほとんどどれでも私に当てはまる。
やたらと肥満しているのは副腎癌なのだそうだし、
しゃっくりが止まらないのは脳腫瘍、しつこい肩凝りは肺癌、
ひどい生理痛は子宮肉腫、足がしびれるのは脳梗塞。
いずれも、発見されたときは手遅れで、助からない(どよーん)。
こういうものを、菓子を食いながら観られる娘の神経が、
私には全く、理解できない。
もしかして娘が全く、テレビを理解できていないのではないかと
不安になることもしばしばだ。
娘が、番組の内容にどうももうひとつ反応していないと思ったら、
実は目の異常だったとか頭の病気だったとか心がどうかしていたとか
精神回路が不完全だったとか満腹中枢が壊れていたとか(以下略)