官舎の奥さん方による、「忘年会」と称する昼食会があった。
私は、今の棟に引っ越してきて初めての参加だった。
ここは大きな官舎なので、こういう集まりも棟ごとにある。
近くの中華レストランの個室をひとつ借りて、結構ゴージャスな会だった。
転勤族の妻が8名集まれば、話題は例によって「傷自慢」。
今回は、私を含め、福岡の某官舎で暮らした人が3人寄ったので、
あそこが、どれほど非人道的な、もの凄い官舎だったか、という話になった。
実は、数年前に旅行のときに寄ってみたら、
その官舎は結構外装が綺麗になっていたので、
建て替えは無理としても手入れはしたのだな、と私は思っていたのだが、
後に住んだ人からきょう聞いた話では、ほとんど良くなっていなかった。
内装をなおして貰えたのは、床のフローリングくらいで、
トイレと風呂は、昭和30年代のままだったという。
転妻「トイレ、和式で、しゃがんだらタンクに頬ずりする設計でしたよね」
夫人A「そうよ!私、頭打ちましたよ!」
転妻「・・・・(^^ゞ」
夫人A「立ち上がったら、ごん!って頭ぶつけて。血が出ました」
転妻「それはそれはお気の毒に」
夫人A「主人なんか体が大きいから、後ろのほうに下がってしゃがんでたんですけど、
あるときなんか、お尻がはみ出していたらしくて、後ろに×××を落として。
私は、知らずにそれをスリッパで踏んで・・・・」
ここで、「次のお料理でございます」
と担当の人が入って来たときには、我々、さすがにビビりましたね(^_^;)。
転妻「福岡のあそこ、洗濯機置き場は結局、出来たんですか?」
夫人B「ううん!ベランダ!」
夫人C「某市では、お風呂場に置いてましたっけね~」
夫人D「転妻さんが去年いたE棟は、洗濯機置き場、ありました?」
転妻「えとですね、ここに置いたらいいよ、っていう場所はありましたけど、
排水の設備は、無かったですね」
夫人E「じゃ、お風呂に引いて?」
転妻「そうです、そうです」
夫人F「某市はね、そのお風呂が狭すぎて、洗濯機も置けなくて、やっぱりベランダでしたね」
我々はしばらく語ったあと、やがて暗澹とした気持ちになった。
今いる官舎は、たまたま改装工事された直後に入ったから良かったが、
次の転勤ではまた、皆、確実に、タンクに頬ずりしたり、
洗濯機と一緒に入浴したりすることになる、と思い至ったからだった。