家族三人で朝九時すぎに広島駅を出発した。
主人と娘はさっそくジョイポリスに行くというので、
私はフリーだったが、新大阪着がほとんど十一時。
これでは宝塚大劇場の花組十一時公演に間に合わないし、
どうするだ~(松江弁)と考えていたら、
……そうだ、あった、今しか出来ないことが。
それは、和央ようかの「お稽古待ち」。
宝塚ファンでない方でも、
劇場前で、公演中のスターの楽屋入りを待つ人だかりを見たことがある、
とおっしゃるかたは多いだろう。
お稽古待ちは、あれより更に一歩進んだ、ディープなファンのする行為だ。
宝塚大劇場横にある稽古場に公演のお稽古に来る生徒さんを出迎え、
ファンレターを渡し、声援を送り、入口まで見送るという行事なのだから。
生徒さんが何時頃どこに到着するか、お稽古はだいたい何時から何時までか、
などに関する情報はファンクラブからしか得られず、
一般ファンは普通、知りようがないから、来ているのはファンクラブ会員だけだ。
また、お稽古日だということは、つまり、公演日ではない訳で、
ファンが生徒さんの姿が見られるのは、この、稽古場入りに要する数分間しかない。
この、たった五分かそこらのイベントのために宝塚くんだりまで来て、
炎天でも荒天でも、ファンクラブごとに決められた集合場所で待つ。
これやるようになると『病膏肓に入る』ですよ奥さん。
で、行った。決行しました。実に一年半ぶりのお稽古待ち。
いや~~、暑かった!雨降るとか言ったの誰!?
待っている間じりじり照らされて私は日干しになりそうだった。
だんだん、くらりくらりとなってきて、
ここで倒れて救急車よんだりしたら、
和央ようかにとって生涯忘れられないファンになれるだろうかなどと考えた。
そこに、「いらっしゃいました」のファンクラブスタッフさんの声とともに
滑り込んでくる一台の車、さっそーと下り立つ和央ようか!
わお、至近距離だぜ~!
目の前で生声聞けました。よかったでした。
大荷物をエイっと肩にかついで、
振り返りざま手を振ってファンの群れに感嘆の声をあげさせた彼女は、
実に「おっとこまえ!」だった!