昨日からの雪で、今朝は一面の銀世界。
広島市の中でもここは標高のあるほうなので、積雪量も多めだろうと思う。
ああ、藤城清治の影絵に、目の眩むほど美しい雪景色があったな。
今まで住んだことのある場所の中では、やはり松江の冬がいちばん厳しかった。
積雪量は、覚悟したほどではなかったが
12月くらいから、とにかく「晴天」の日が少ないのに閉口した。
まず、一日中小雪のちらつくような日が冬場には結構あって、
そうでない日も、文句なしの「晴れ」という天気はほとんど望めなかった。
お日様が出ているようでもすぐに曇ってきて、
さらさらと吹雪になるようなことがよくあった。
一日のうちに、それが幾度も繰り返され、
黒い雲の間から明るい陽が射していたりする。
なるほどこれが山陰の天気か、小泉八雲が逃げ出しただけのことはある、
と私はしみじみ理解できた気持ちになったものだったが、
昔に較べると、宍道湖が凍り付くことがなくなったぶん、温暖化している、
と地元の人は言っていた。
そうか、昔はあの宍道湖が歩いて渡れたのだな(^_^;)。
福岡の冬もそれなりに寒かった。
あそこは日本海からじかに風が吹き込む街なので、年中、風が強いのだが、
冬の突風はとくに冷たかった。2月にはかなりの積雪があった記憶がある。
東京の小平もよく冷えた。
都区内より平均気温が低いという噂があったが、多分本当だろう。
足首が埋まる程度の積雪というのは、四年間住んだ間に何度か経験した。
これらに較べると、神戸と今治は本当に温暖な地域だった。
神戸ではたった一度、うっすらとつもったことがあったが、
朝から市バスは麻痺状態、子供たちは狂喜乱舞で
無理矢理に雪だるまをつくったり雪合戦をしたりして大興奮、
これがいかに珍しく、人によっては貴重な事態であるかということが察せられた。
今治では、三年住んでも、多分積雪は一度も経験しなかったと思う。
風が冷たく、小雪が舞う日はあったが、あれがドカ雪になって積もる、
ということは、ほぼ、考えられない土地柄だった。
これからどこに転勤するかわからないが、
あまりに寒い地域は遠慮したい、というのが本音だ。雪は、苦手だ。
が、人間、年中暑いところにいると頭脳労働が駄目になると聞いたので、
寒いところで緊張感を維持することも必要なのだろう。
四季の変化が、極端でない程度に明瞭な地域を希望する(根性なし)。