7月1日は、去年まで所属した大学のサークルの演奏会だった。

残念ながら仕事で観にいけなかったけど、きっといい演奏が出来たんだろうなぁと思う。


多分彼らにとって今回の演奏会を迎えたことによっていっそう団結しただろうし、

今後、秋の演奏会に向けて練習していくにあたっていい架け橋になったんじゃないか。


演奏後の彼らの表情は、実際に見なくてもおおよそは予想することができる。

きっと笑顔にちがいない。


楽団の内部の人間としてから、卒業して第三者になってみて初めて、団体が演奏できる

チャンスが定期的に与えられている、ということはすごく幸せなことなんだなぁと思った。


毎年、7月、10月、11月に大きな演奏会をすることになっている後輩達の楽団は、

大体そのあたりを目標にスケジュールを組み、日々頑張っている。


自分が中心となって、あるいは一人の参加者として取り組んでいるときは気がつかないけれど

そんなふうにコンスタントに演奏会を行いことが出来る、ということは恵まれていることだと気づく。



後輩達には、先日、休みを利用して様子を見に行ったときに会って話したりしたけど

みんないろいろに悩みをもっていたり、楽しんでいたり、必死に頑張っていたり、

そのすべてが輝いて見えた気がする。


団体で活動するってことはすごく大変なことなんだから、逆に悩みとか心配がないことなんて

おかしいことだし、悩んでいて当然。その問題に気がついているかどうか、が大切でしょう。


後輩達は、なにをどう改善すべきか、どうしたらさらにいい団体になっていけるか、

頭を悩ませながらも、必死に立ち向かっているようだった。


時には苦しいかもしれないけれど、大変かもしれないけれど、

乗り越えたと感じる瞬間はもの凄く気持ちいいわけだしね。


青春してるなぁ。なんて思ったり。


彼らを見守ってあげるのはいいことかもしれないけど、

邪魔してはいけないなって思う。


後輩達はすごくいいやつばっかりで、素直に接していたら距離を置けなくなってしまうくらい

居心地のいい仲間達。


自分はもうOBという立場から、応援はするし、時には支えにもなりたいとは思うけど、

ある程度の距離を保たなければ、オレ個人が依存してしまうかもしれない。


後輩達がいなければやっていけないような、そんな自分はみっともないと思うし願ってもいない。

ましてや逆に、オレが助けなければどうにもならないような後輩にもなって欲しくない。


おれは、オレなりのやりかたで自分の居場所を作り出すしかないんだと思う。

また一からのスタートになるけれど、たくさんの人と出会い、ぶつかり合ってでもいいから

新しい仲間達との信頼を築いていけるようにしたいと思う。


いまはそのスタートラインに立っている。そんな気がする。


今、後輩達は頑張っている。悩んでいる。楽しんでいる。

それぞれが、今、まぶしいくらいに輝いている。


オレも負けてはいられない。


オレも輝けるよう、前にすすむしかない。

自分の夢に向かって、今はやるべきことをひとつずつ、やっていこうと思う。

このサックスとクラリネットと、この会社とこの仲間達で。