うーん、なんて言うかさぁ
例の漫画原作者が自らお亡くなりになられた件の事なんだけどね

これは私の感想だけど

セクシー田中さんってドラマの最終話がつまらなかった、と批判されたのが始まりなんでしょ?
批判されて脚本家が「いやその脚本書いたの私じゃねーし。原作者だし」って公表して
そしたら原作者が「いやいや、ドラマ化するのに改変しないでって言ったのに、改変しまくるから、最後自分で書くしか無くなったんじゃん」って言って
それでテレビ局やら脚本家やらが大炎上する事になったと。

漫画の締め切りに追われる中、ドラマの脚本まで書く事になって、結果ドラマがクソだったって批判されて、責任転嫁した自分の発言が元で日テレや脚本家が炎上する事になって、その責任感に潰される形でお亡くなりになったんだ、としたら


彼女の死は、炎上させた奴らが原因なんじゃないの?
と思ってるんだけど。



小説やら漫画やらを動く映像にするって難しい作業だと、そんな作業した事ないけど、想像は出来るよね。

簡単な例を挙げるとボケとツッコミの「間」って、小説や漫画では読み手の面白いと感じる感覚に委ねられてるけど、それを映像化する時には監督が「間」を決めるんだよね。感じ方なんて千差万別だから、監督の感覚と違う視聴者は批判し始める訳だ。

そういうリスクが、声優の声がーとか、あのシーンの動きがーとか、細かい所にまで常に付き纏うのが映像化だよね。

テレビドラマなんてもっと制約が多くて、ハンバーガー社がスポンサーに付いていれば、原作の中で「ハンバーガーなんて化学調味料の塊だから食べるな!」ってセリフがあっても使えないとか、最近トレンドのジェンダーに引っ掛かる内容は使えないとか、色々ある訳でしょ。

更には時間的問題が降りかかるよね。1話20分で全10話、トータル200分の中で小説や漫画の全シーンを盛り込める訳も無いだろう事は容易に想像が付く。

伏線なんかも、漫画では1コマで表現しておいて、結果から読者がページをパラパラっとめくって、あー!これか!で解決する事も、アニメやドラマってなるとわざわざ見返すのも大変だから、印象に残る形でそれなりの時間を使って作っておかなきゃならんし、それが物語全体の流れを不自然に止めてしまうのなら作れないんよね。作れないとなると結果にも影響が出て、改変しなきゃならんって事にもなる。

有名な話だけど映画を作る際、監督や原作者が思い入れのあるシーンでも、ストーリーの主軸からズレてたり、スピード感を無くす物については、編集の段階でバッサバッサと切られるんだってね。実際要らんシーンでモタツキが出ると観客は退屈に感じてしまうし。
それでも思い入れがある物については、後で「ディレクターズカット」って形で発表したりするじゃん。これを特典みたいに扱う事でより売れる効果があるからやる訳だけどさ。

もう一個、足枷みたいなのがあって、それは売れるかどうか。原作のコアなファンだけじゃ無くて、一般的視聴者が見るかどうか、楽しめるかどうかってかなり大きなテーマになる。スポンサーが付くから当たり障りなく、沢山の人が観る物にしなくちゃならんし、売れればDVD化とかにもなって更なるコスト回収の機会も作れる。原作の物語は面白いけど、根底に流れるテーマがやたらに重いとか、一般的な社会に対して批判的思想が色濃いってなると、そこはライトに表現したいってなるのは分からなくも無いよね。

で、売れるって事は結果として原作者にも還元されるでしょ。お金と名誉って形で。それが欲しくて動画化に同意する人も多いんじゃないのかな?そんなのが無くても困らない人は断るんだろうし。単に自分の作ったキャラクター達が動き回るのを見たいって方も居るのだろうけれど。

そんなこんなが絡んでる中、原作者があーだこーだと制作に口出ししてきたら、そりゃ面倒臭いって思う人も出てくるだろうなぁ、と思うよ。時間的制約がある中で、いちいち止められたら、イラつく人も出てくるだろうね。

けど原作にリスペクトがあるなら、口に出して批判するべきでは無いし、しっかり向き合って話し合うのは当たり前の作業だけどね。それをしたくないなら自分らで物語を創作しろって話だし。あるいは制作に入る前の段階でキッチリと契約すべきだろうね。

結局何が言いたいかっていうと、ある程度の改変は致し方ない部分もあるだろうって事。そのまんまを動画化するなんてほぼ不可能だろうから。まぁそんな事は誰しもが分かってるだろうけど、分かってない奴もかなり多い様に見えるからさ。

分かってないから炎上させてる訳でしょ。炎上させた結果、大切で貴重な命を失った。私は誰よりも炎上させた奴らに怒りを覚えてる。

って、まぁ個人的な感想でしか無いんだけどね。