2018年9月にあった胆振東部地震。
我が家のある旭川は震度4でした。

街自体には被害はありませんでしたが
地震の後、数分で停電。

うちのエリアは幸いなことに
ほくでんのサービスセンターや
警察署と大病院があるので
1時間ほどで復電しました。

すぐにテレビをつけると
発電所の停止で北海道内全域で停電。
そして厚真で大規模土砂崩れ。

忘れられないくらい衝撃的でした。

消防設備という仕事をしていますので
各所から自家発電機が運転している
非常ベルが鳴って止まらないなど
連絡がたくさん来て
とりあえず私は自転車で出勤しました。

家を出てすぐにある信号が消えていたり
途中、得意先である病院の屋上にある
自家発電機が運転している音がしたり
ただ事ではない、大変なことになる
そう感じながら会社へ。

案の定、全道で停電になる
ブラックアウトが数日間発生。

停電が解消するまで自家発電機の燃料切れや
火災報知器の非常用バッテリー切れなど
様々な問い合わせと対応をしたのでした。

その経験から家を建てるならば
家の電力は自分で確保しよう
そう考えて家に発電機から電力を
供給できるようにしました。

これが発電機からの切替器です。

左側の開閉器は電線からの供給分。
中央のコンセントには発電機からの
コンセントを差します。
右側の開閉器は発電機分の電力を
家に供給するための切替に使用します。

現在は左側の開閉器は電線から
供給されてますのでONです。
右側は発電機から供給してないので
OFFとなります。

停電時は左側をOFFにして
発電機から電力を供給状態にして
右側をONにします。
そうしないと電圧が高くなり過ぎて
家電の故障や火災に繋がります。

こちらは屋内の配電盤です。

画像が少しわかりづらいですが
左側の小さな開閉器が電線からの供給分。
その隣の小ブレーカーを挟んで
右側の大きな開閉器が自家発電機の
開閉器となります。

間違えて屋外の開閉器を操作しても
屋内の開閉器を操作しない限りは
電力が供給されない仕組みとしています。

左側の開閉器で許容電力が超えたら
遮断するようにもなってますが
右側の開閉器は万が一に備えてのものです。

話は長くなりましたが
回路自体は難しいものではありません。
電気工事店であれば出来るので
新築を考えている方は参考にどうぞ。

ちなみにですが我が家の場合
発電機からの電力は
1階でのみ使えるように組んでいます。

発電機も比較的大きな物にするので
給湯器も使えシャワーも浴びれます。
トイレもタンクレスですが使用できます。
キッチン専用コンセントは使えませんが
リビングは使えるので炊飯器も大丈夫。
冷蔵庫もリビング回路なので使用可能。

エアコンも200Vではなくて
発電機回路に組んで100Vにして
真夏に長時間停電しても
他の回路を遮断して使用できるよう
回路を組んでいます。

最低限で暖房と冷房が使えるので
苦にならない程度の生活は
出来るかと思ってはいます。

最悪の事態。
北海道の真冬でのブラックアウトを
私は想定しての開閉器の設置です。

使わないことが一番ですが
使うことになれば
頑張ってもらいますよ!!