ご無沙汰しております。
8月頭にNYから帰国し、あわただしくしているうちに、病気が見つかり、このたび手術、病床の人となりました。
手術から数日して、少しずつ回復してくると、体が渇望してくるのは音楽。具合が悪い時ほど、音楽の存在が近くなり、無性に師匠のピアノが聴きたくなるのです。そこで、
「何か最近録音した音源を送ってください!」
と師匠にメールをすると、
「もうすぐラフマニノフのプレリュードをまとめて録音するからあと2週間ぐらい待ってて!」
と師匠。
「いやいや、今入院中で、そんなに待てないです!あるものでいいので何か送ってください。」
と言うと、翌日に
「君のスタインウエイで弾いて録音してきたよ。とりあえずこれで元気出して!ラフマニノフは元気になるまで聴いたらだめだよ!」
と師匠から届けられたのは、
グリーグのホルベルク組曲のサラバンドでした。
あああ、なんと心憎い選曲でしょうか。
病院のベッドで繰り返し繰り返し聴いてしまいました。
そして、音楽の持つエネルギーと癒しの力を実感した数日でした。
師匠に、感謝。
そして師匠のコメントにあった、ラフマニノフ。確かにラフマニノフは、具合が悪い時により聴きたくなるのですが、そうするとどん底まで落ちてしまうので、やはり避けておいた方が無難です。
※私が好きなホルベルグ組曲のレコーディングは、マリヤ・グリンベルグのもの。
なぜかYouTubeのビデオを貼ることが出来なかったので、以下で検索してみてください。素晴らしいです。
師匠のホルベルグ組曲もこれに近いです(テンポはもっとゆっくりですが)ロシア人的な解釈なのかもしれないです。
日本ではこの曲は、子供が発表会に弾くようなレベルにカテゴリーされているような気がしますが、とてもそんな次元の音楽ではありません。
「Maria Grinberg plays Grieg Holberg Suite Op. 40」
