レビューをする前に、普段の私のイヤホンーヘッドホン周りについて。
普段色んなジャンルのMIX作業のお仕事をさせてもらっていて
特に大事なアイテムとして
開放型ヘッドホンのSHURE/SRH1840を長年愛用しています。
自分との相性が良いのか、
これを使うようになってからかなりMIXにかかる時間が短縮できるようになりました。
機材を評価するのが好きな私ですが
ヘッドホンは壊れても恐らく同じものを購入するかなと思われます。
その反動でイヤホンで本気で音楽聴いたり編集作業することはなく。。
現在持ってるものは旧型となるSHURE215。
移動中の動画編集やライブでイヤモニが必要な時に使ってます。
そのような状況の中でKB16 Cepheusのレビューのお話を頂きまして
【高級中華イヤホン】というジャンルが面白そうだなと思い製品チェックさせて頂きました。
価格は28,000円程度なので
価格的にはSHURE215(おおよそ17,000円位で購入)より上のグレードとなります。
果たして値段なりに定番メーカーの定番機種を越えられるのか?
ちょうど沖縄への1週間程度の出張があるところでしたので
普段SHURE215を使用して飛行機内で
リスニングや編集作業をしているので比較チェックすることにしました。
レビューの条件として「自由な観点から率直に意見して良い」
ということを確認しているので、
普段Youtubeで楽器や機材レビューする時と同じく
忖度なく、読んでもらった方に益となるようにしたいと思います。
製品販売リンクはこちら⬇️
スペック詳細もAmazonで細かく書かれています。
①本体の印象
2DD+6BAという豪華構成が大きな特徴の一つですが、
つまり片側で1DD+3BAという構成。
スピーカーで例えると
「ウーハー・スコーカー・ツイーター・スーパーツイーター」構成といえます。
各ユニットに細かく仕事を分けることで能率や再現性をアップできるのが利点ですが
デメリットもあって、
1つの音楽を多数のユニットに分けて再生するので
「いかに1つのユニットで鳴ってるように聞こえるか」が製品の完成度に直結します。
いくらスペックが良くても、
各ユニットの繋がりが悪いと使い物になりません。
この辺りは正直中華イヤホンには期待していないので
厳しくチェックしていきます✅
なお製品の質感はプラスチック部の印象や線材など、
安っぽさはなく好印象。
付属品としてケースとイヤーチップが何種類も入っています。
ほとんどの方はベストフィットするものを選べそうです。
②装着感・遮音性
開封時に気になったのが本体の大きさ。
かなり大きいです。
私の右耳がやや特殊なのか多くのイヤホンを受け付けず、、
かなりうまく装着しないと脱落するので
(これも普段イヤホンを使わない要因)
心配でしたが...
実際に私の右耳に装着してみた写真。
KB16 Cepheusは大きい本体の外側が耳の形にフィットする感覚。
とてもこれが心地よいです。
カスタムIEMのような見た目は
見かけだけでなく、
既製品イヤホンでは過去イチでベストな装着感⤴️
恐るべし高級中華。。
心地よい装着感で耳の穴を刺激するような感じもないので
遮音性能が気になりましたが
実際には飛行中の機内(かなりエンジン音等でうるさい)で
SE215と比べましたが大差はなく、問題なしです。
③試聴した感想(MacBook Pro直刺し)
ここからが肝心のリスニング。
特徴をメモしていきます📝
・ドンシャリ気味のチューニング
ただしやりすぎてない感じが
良い意味でこれまでの中華イヤホンぽくない。
綿密にチューニングされている感があり
安物とは明らかに一線を画しています。
・解像度がものすごく高い
特に定位の良さは素晴らしい!
編集やMIXでリバーブやディレイなどのエフェクトなどの調整を行えるレベル。
SRH1840と闘える精密さがあります。
これは想像しておらずとても驚きました。
ジャズの視聴でピアノのステレオ録音で鍵盤の弾いてる位置が左右間でかなりリアルに移動していくのが分かるのが楽しい。
「君となら」では微妙にボーカルはセンターを外し
ベース左よりに、ピアノはやや右に寄ったバランスで定位させてましたが
それがはっきり判別できるレベル。
なかなかハイエンドのヘッドホンでも判別できないこともあるので、
こちらにも驚きました。
・低音のチューニングがとても良い
音量を上げてもダブつかない。
「重低音」を売りにしているようなイヤホンは
小さいボリュームでも低音を感じるように無理しているものが多数ある
このようなものは大きめの音量にするとブーミーになりがちだが、その安っぽさは皆無です。
無理しない余裕のあるドライブのさせ方は
かなり好印象です。
もっと低域を強調して出そうと思えばだせるはずですが
ハイエンドオーディオのような設定こそが
イヤホンの性能を引き出しているとも言えます。
300km/hでるスポーツカーを90km/hで巡航させる気持ち良さですね。
・上げすぎない音量での印象が良い
音量を上げすぎないようなところで鳴らすのが一番心地よいイヤホン。
再生装置は総じて音量をあげると良く聴こえる傾向もあるが
上げたところから、やや下げた音量で聴いたときにベストを感じた。
【MacBook Pro直刺し総評】
値段もあるので変な音はしないだろう、
という予想で聴き始めましたが
正直、期待を遥かに超える性能でした。
実際、様々なジャンルの曲を聴きたくなって、
羽田→那覇間の2/3くらいはこのリスニングに費やしてしまいました。
2DD+6BAの多重構造のデメリットの部分「繋がりが悪い」というのは
今回のリスニングではロック・ソウル・ファンク・クラシック・ジャズなど各音楽で感じられず。
低音を無理に強調していないところが功を奏していると思われます。
④イヤーチップをコンプライに変えてみる
イヤーチップをコンプライ製のものに交換して視聴してみました。
写真は帰宅後に撮影したものですが実際のリスニングは飛行機内で行っています。
・低音がより締まる印象
ドンシャリの「ドン」がより主張されてくる
・装着がよりシビアになる
問題のある右耳でハマらない感。
入れすぎると定位が悪くなったり緩すぎると耳から外れたりして難しい、、
耳によって他社製のイヤーチップがハマる人とハマらない人がいると思います。
私は純正の低音の出過ぎない感じと装着感の良さ優先して戻しました。
④SHURE SE215と比較
正直にレビューするということで負けてるところをしっかりお伝えするつもりでしたが・・
音質的なところでは全てKB16 Cepeusが勝っています。
価格的に上位にも当たるので妥当ではあるのですが
価格以上に明らかに性能差がある印象。
SE215の方が優れていると感じる部分は
ケーブルのいわゆるSHURE掛けと言われるところ。
KB16 Cepheusも同じように装着できますが
ここは本家の方がケーブルに芯があり安心感は違いますね。
SHUREが針金、
KB16 Cepheusにも耳に添うようにクセはつけてあるのですが柔らかく
そのまま配線材という感じです。
⑤まとめ
いつも聴いてた曲を高級機材で聴くと「こんな音が鳴ってたのか!」とか
ボーカルの細かい息遣いだったり、楽器の質感やオーケストラの弓の感じまでわかる感じとか・・
スタジオでメイン使用しているSRH1840を初めて使用したときに感動した体験を十分にできるイヤホン。
音の傾向としてはスタジオモニターのようなフラットではなく
EQされているようなチューニングで
設計者の「こういう音が好き」っていう思想が感じられますが
それが丁寧に処理されていて
この点においてもとても好印象でした。
編集作業でも使ってみたいと思える解像度なので
Sonarworks SoundID Referenceで対応してくれたらなと強く思います。
良い意味で裏切られました。
中華ブランドのものは使っている部品やスペックだけは立派で
実際の音はイマイチ、、というものが私がこれまで試したものでは多かったですが、
これは本物でした。
実は飛行機内では同じくKB16 Cepheusを使用してUSB接続の超小型DACもチェックしています。
DAW(Studio one)を使用して録音したトラックをチェックしてたりも。
こちらもかなり好印象でした。
また後日改めて掲載します。











