リクエストを頂いて、そのままになっていたので、
昨年、南三陸町の佐藤町長のお話を聞いて学んだことの続きです。

先日、復興に関する記事を書いて思い出しました。


これまでの記事



思っていたより時間が空いてしまって申し訳ございません。
時間を空けたかったのも事実なので、ご理解いただけますと嬉しいです。

この時まで知りませんでしたが、レゲエアーティストのFIREBALLの方々との
トークセッション形式で進められました。
進行はFMヨコハマの藤田優一さん。

今まで、トークセッションであまり進行に注目することはありませんでした。
今回は、正直、何か一つでも学べるといいなと、あまり期待していなかったことと、
ボク自身、かつては例会に出席していたこともあって、
俯瞰して眺めていたのが、気づきのきっかけになったのかもしれません。

始めに、出席していた皆さんに話を振ります。
その際に、軽く紹介しつつ話を振ることで、
会場にいる方に、それぞれがどういう方で、どういう立場から話をしてくれるのかというのを
伝えることができます。
併せて、まだ場に慣れていない参加者に、一言話してもらうことで、
場に慣れてもらうことができます。
進行するうえでも、誰がどのくらい話をするのか、どういった話をするのかを
つかむことができます。

進行に無駄がない。
ファシリテーターとして見ると、これぞまさにあるべき姿なんだろうなと
ちょっと感動しました。

そんな見事な進行の中、楽しくお話も続き、質疑応答の時間になりました。
ボクも一つ聞きたいことができていました。
「もし、震災の1週間前、1日前、当日に戻れたとしたら何をしますか?」
という質問です。
震災からの復興という貴重な体験をされてきた方に、
この質問をすることで何か、復興・防災に関するヒントを得られるのではないかと思ったのです。

諸事情からちょっと敷居が高く、質問は自粛してました。
そんな中、一人の方が手をあげました。

何を質問するのだろう?と興味深々に見ていました。

「以前、個人的に町長にお世話になったものなのですが、渡したいものがある。」
とのこと。
壇上に上がって、お見舞いの品を渡していました。

こういう時、よくあるのが、長々と自分の所属する組織の説明をしたうえで、
品物を渡すパターン。
普段なら、ああ、謙虚な方なんだなとか、恥ずかしいんだろうなと思うのですが、
見事な進行を見た後で違和感を感じました。

次の方の質問で、その違和感が明らかになりました。

「こういうものを発明したら、震災の時に役に立つと思うんです。」
と自分の発明品に関する説明をされていました。
もはや質問でもない。佐藤町長も一瞬、回答に困っているように見えました。

ボクの気づいたこと。
それは、ボクも含め、会場にいる多くの方は、
佐藤町長とFIREBALLの話を聞きにきてるんです。
そこで行われる質疑応答は、その流れに沿った質問でないと、場を壊してしまいます。
個人的な気持ちで話をするなら、せめて話の内容を受けての質問でないと、
なぜその場で質問する必要があるのか、その話を周りの人が聞いて何を得られるのか、
すごく疑問です。

一見、宣伝っぽい贈り物の引き渡し前の組織紹介も、
実は講演者がどういうことをしてきて、どういう背景で贈り物を受け取ることになったのか、
それを知るきっかけになります。
これを省略されちゃうと、ただただ贈り物の受け渡しを眺めることになります。
意図的に省略しているのがわかるから、進行の方も聞いてよいのか、
聞かない、触れない方がよいことなのか判断がつきません。

同じ贈り物をするにしても、宣伝をするにしても、
話の流れにそって、流れに乗せてあげる。
これが大事なんだなと学ぶ良いきっかけになりました。

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