さて、TPPについていろいろ報道されていますが、
ちゃんと調べてみました。
まず、TPPの正式名称ですが、
Trans Pacific Partnership
または
Trans-Pacific Strategic Economic Partnership Agreement
そのまま訳すと
環太平洋戦略的経済連携協定
と言われています。
内容は、いくつかポイントがあるのですが、
簡単に言うと参加国で自由貿易をはじめとする経済連携をしましょ
という取り決めです。
国は、自分の国の産業を大切にするために、
外国からの輸入品には関税という税金をかけます。
わかりやすいのでアメリカを相手に例えると、
日本からアメリカに輸出されるトラックには25%の関税がかかります。
日本でがんばって100万円でトラックを作ったとしたら、
アメリカの業者が輸入する際には125万円になります。
同じ性能のトラックをアメリカのメーカーが
日本より10万円高い110万円で作ったとしたら、
日本産の100万円のトラックを仕入れるよりも
アメリカ産の110万円のトラックを仕入れる方がお得です。
通常、直接取引はほとんどしないで、小売等はいるでしょうから、
これらに30%の利益を載せて販売するとすれば、
日本産のトラックは162万5千円
アメリカ産のトラックは143万円で販売されます。
さらに言えば、ここでは輸送コストを考慮していません。
これでは日本産のトラックは売れません。
そこで、FTA【Free Trade Agreement】 自由貿易協定という協定を
2国間で結んで、両国間でかかる関税や規制を取っ払って、
自由に貿易しましょうよ。と言う流れができます。
FTAをもう一段進めたのがEPA【Economic Partnership Agreement】、経済連携協定
と呼ばれる協定です。
関税や規制を取っ払うだけではなく、人の移動や知的財産権の保護、投資、等々
もっと積極的に協力しましょうという内容です。
日本では、EPAを中心に諸外国との連携が進められています。
今、日本とEPAが締結されているのは
シンガポール
メキシコ
マレーシア
チリ
タイ
インドネシア
ブルネイ
ASEAN全体(シンガポール・ラオス・ベトナム及びミャンマー、ブルネイ、マレーシア、タイ、カンボジア、フィリピン)未発効国はインドネシアのみ
フィリピン
スイス
ベトナム
インド
ペルー
実はこんなにたくさんあるんですね。
数は多いけど、意外と取引の大きい国が無いような・・・
そう、アメリカ、中国、韓国ですね。
実は、韓国はここ最近積極的にEPAの締結を進めています。
中国-韓国間でも話は進み、EU-韓国間でも締結の予定です。
EPAの締結を各国と進めていることが諸外国から評価され、
それで話が進んでいるんですね。
日韓でもEPA締結に向けて話し合いが進められましたが、
現在話は中断しています。
そう、日本が何もしないと国際社会で取り残されてしまいます。
後は、どことEPAを締結するのか、どう進めるのかが問題ですね。
ここまでを前提として、話をTPPに戻します。
TPPは、ここまで述べてきたEPAを参加国すべての間で締結しようという取り決めです。
2006年5月、チリ・シンガポール・ニュージーランド・ブルネイの間でTPPが
締結されます。
ここに、アメリカ・オーストラリア・ペルー・ベトナムが参加します。
さらに、現在、マレーシアも参加を表明しており、
コロンビア、カナダも参加を検討しています。
日本もここに加わろうとしているんですね。
現在、アメリカ、カナダ、メキシコの間では
NAFTA【North American Free Trade Agreement】、北米自由貿易協定
というFTAが締結されています。
日本が参加する選択肢としては、
ASEAN+3 日本・中国・韓国
ASEAN+6 日本・中国・韓国・インド・オーストラリア・ニュージーランド
などがあり、日本は日本を中心として、EPAを締結しようという動きもあります。
TPP参加を巡って、内閣府の試算と経済産業省、農林水産省とで
別々の試算がでているという話がよく報道されます。
よくよく調べてみたら、これって大きく間違ってるんですよね。
まず、内閣府の試算はTPPに参加した場合の試算。
http://www.npu.go.jp/policy/policy08/index.html
経済産業省の試算として紹介されているものは、
韓国のFTAが専攻することにより、日本の輸出額がどのくらい減少するのかを試算。
http://www.npu.go.jp/policy/policy08/pdf/20101027/siryou4.pdf
さらに農林水産省の試算は、すべての国境措置を撤廃した場合における
農産物生産等への影響を試算。
http://www.npu.go.jp/policy/policy08/pdf/20101027/siryou3.pdf
そう、前提条件も試算の対象もバラバラなんですね。
こんなもの、3つバラバラの数字が出てくるのは当たり前です。
大切なことは、自由貿易を推進するのかしないのか。
するならどこと進めるのか。
大国相手に、うちは農業弱いから・・・といい、
小国を束ねようとする。かっちょ悪いですね。
そして、うるさいから、危ないから出てけといい、
ここまでぬくぬくと経済成長させてもらった恩を忘れて、
アジアのことはアジアで決めるといいつつ、
何かあったら守ってもらおうと、隣国といざこざを繰り返す。
これって同盟国としてあるべき姿なんですかね?
農業保護、農業保護というけれど、保護してるからいつまでたっても成長しない。
そんなことはないのかな?と疑問に思いました。
ポイントは1つではなく、いくつも複雑に絡み合ってるんだなと実感したTPPでした。
12月20日追記)
増える輸入。減る輸出。貿易収支の推移をまとめてみた。
ちゃんと調べてみました。
まず、TPPの正式名称ですが、
Trans Pacific Partnership
または
Trans-Pacific Strategic Economic Partnership Agreement
そのまま訳すと
環太平洋戦略的経済連携協定
と言われています。
内容は、いくつかポイントがあるのですが、
簡単に言うと参加国で自由貿易をはじめとする経済連携をしましょ
という取り決めです。
国は、自分の国の産業を大切にするために、
外国からの輸入品には関税という税金をかけます。
わかりやすいのでアメリカを相手に例えると、
日本からアメリカに輸出されるトラックには25%の関税がかかります。
日本でがんばって100万円でトラックを作ったとしたら、
アメリカの業者が輸入する際には125万円になります。
同じ性能のトラックをアメリカのメーカーが
日本より10万円高い110万円で作ったとしたら、
日本産の100万円のトラックを仕入れるよりも
アメリカ産の110万円のトラックを仕入れる方がお得です。
通常、直接取引はほとんどしないで、小売等はいるでしょうから、
これらに30%の利益を載せて販売するとすれば、
日本産のトラックは162万5千円
アメリカ産のトラックは143万円で販売されます。
さらに言えば、ここでは輸送コストを考慮していません。
これでは日本産のトラックは売れません。
そこで、FTA【Free Trade Agreement】 自由貿易協定という協定を
2国間で結んで、両国間でかかる関税や規制を取っ払って、
自由に貿易しましょうよ。と言う流れができます。
FTAをもう一段進めたのがEPA【Economic Partnership Agreement】、経済連携協定
と呼ばれる協定です。
関税や規制を取っ払うだけではなく、人の移動や知的財産権の保護、投資、等々
もっと積極的に協力しましょうという内容です。
日本では、EPAを中心に諸外国との連携が進められています。
今、日本とEPAが締結されているのは
シンガポール
メキシコ
マレーシア
チリ
タイ
インドネシア
ブルネイ
ASEAN全体(シンガポール・ラオス・ベトナム及びミャンマー、ブルネイ、マレーシア、タイ、カンボジア、フィリピン)未発効国はインドネシアのみ
フィリピン
スイス
ベトナム
インド
ペルー
実はこんなにたくさんあるんですね。
数は多いけど、意外と取引の大きい国が無いような・・・
そう、アメリカ、中国、韓国ですね。
実は、韓国はここ最近積極的にEPAの締結を進めています。
中国-韓国間でも話は進み、EU-韓国間でも締結の予定です。
EPAの締結を各国と進めていることが諸外国から評価され、
それで話が進んでいるんですね。
日韓でもEPA締結に向けて話し合いが進められましたが、
現在話は中断しています。
そう、日本が何もしないと国際社会で取り残されてしまいます。
後は、どことEPAを締結するのか、どう進めるのかが問題ですね。
ここまでを前提として、話をTPPに戻します。
TPPは、ここまで述べてきたEPAを参加国すべての間で締結しようという取り決めです。
2006年5月、チリ・シンガポール・ニュージーランド・ブルネイの間でTPPが
締結されます。
ここに、アメリカ・オーストラリア・ペルー・ベトナムが参加します。
さらに、現在、マレーシアも参加を表明しており、
コロンビア、カナダも参加を検討しています。
日本もここに加わろうとしているんですね。
現在、アメリカ、カナダ、メキシコの間では
NAFTA【North American Free Trade Agreement】、北米自由貿易協定
というFTAが締結されています。
日本が参加する選択肢としては、
ASEAN+3 日本・中国・韓国
ASEAN+6 日本・中国・韓国・インド・オーストラリア・ニュージーランド
などがあり、日本は日本を中心として、EPAを締結しようという動きもあります。
TPP参加を巡って、内閣府の試算と経済産業省、農林水産省とで
別々の試算がでているという話がよく報道されます。
よくよく調べてみたら、これって大きく間違ってるんですよね。
まず、内閣府の試算はTPPに参加した場合の試算。
http://www.npu.go.jp/policy/policy08/index.html
経済産業省の試算として紹介されているものは、
韓国のFTAが専攻することにより、日本の輸出額がどのくらい減少するのかを試算。
http://www.npu.go.jp/policy/policy08/pdf/20101027/siryou4.pdf
さらに農林水産省の試算は、すべての国境措置を撤廃した場合における
農産物生産等への影響を試算。
http://www.npu.go.jp/policy/policy08/pdf/20101027/siryou3.pdf
そう、前提条件も試算の対象もバラバラなんですね。
こんなもの、3つバラバラの数字が出てくるのは当たり前です。
大切なことは、自由貿易を推進するのかしないのか。
するならどこと進めるのか。
大国相手に、うちは農業弱いから・・・といい、
小国を束ねようとする。かっちょ悪いですね。
そして、うるさいから、危ないから出てけといい、
ここまでぬくぬくと経済成長させてもらった恩を忘れて、
アジアのことはアジアで決めるといいつつ、
何かあったら守ってもらおうと、隣国といざこざを繰り返す。
これって同盟国としてあるべき姿なんですかね?
農業保護、農業保護というけれど、保護してるからいつまでたっても成長しない。
そんなことはないのかな?と疑問に思いました。
ポイントは1つではなく、いくつも複雑に絡み合ってるんだなと実感したTPPでした。
12月20日追記)
増える輸入。減る輸出。貿易収支の推移をまとめてみた。