野村の週報
機械受注統計に注目
4月3日 |
米国では、28日に発表された2月の個人消費支出は前月比+0.1%と伸びが低下し、06年9月以来の低い伸びとなった。4月1日に発表された3月のISM(米供給管理協会)製造業景気指数は48.6となり、好不況の分起点となる50を2カ月連続で下回ったものの、事前予想に反して2月の48.3から改善した。2日、バーナンキFRB(米連邦準備理事会)議長は議会証言を行い、米国が景気後退に陥る可能性に言及する一方で、大手証券と同様の流動性危機が発生する懸念を抱いていないこと、資本増強を目的とした銀行への公的資金投入の必要がないとの認識を示した。
28日のSP500株価指数は、大手小売が2-4月期の売上高見通しを大幅に下方修正したことから小売関連株が売られ、10ポイントの下落となった。31日は、原油価格(WTI先物期近物)が1バレル=101ドル台へ下落したことから4営業日ぶりに反発し、7ポイント高となった。1日は、欧米の大手証券が08年1-3月期決算において、サブプライムローン(信用度の低い借り手への住宅ローン)関連で巨額の評価損を計上することを明らかにしたが、同時に資本増強策も発表したため、信用市場危機の最悪期は過ぎたとの見方が浮上したことや、ISM景気指数が予想を上回ったことを受けて急伸し、47ポイント高となった。2日は、バーナンキFRB議長の議会証言を概ね好感して上昇したものの、前日の上昇幅が大きかったため、利益確定売りが出て2ポイント安となった。
日本においては、31日に発表された2月鉱工業生産指数は前月比-1.2%と2カ月連続で減少した。1日に公表された日銀短観3月調査は、最も注目される大企業製造業の最近の業況判断DIが+11となり、07年12月の前回調査から8ポイント悪化した。なお、今回初めて集計された08年度の設備投資計画は、大企業製造業で前年度比-3.3%とマイナスの計画となっている。
31日の日経平均は、先週末の米国株式市場の下落を受けて、米国の消費低迷が長引くのではとの懸念から輸出関連や商品関連が売られ、294円安となった。1日は、朝方発表された日銀短観の悪化は事前の予想通りであったため、先物主導で買い戻しが入り、130円高と反発した。2日は、欧米大手証券の増資発表により、金融システム不安が後退したとの見方が広がったことに加えて、円相場が1ドル=102円台前半へ下落したことも後押しして大幅に上昇し、3月6日以来となる1万3000円台を回復した。3日は、金融関連株が引き続き上昇するなか、後場にまとまった先物買いも入り、200円高と続伸した。
今後を展望すると、米国では4日に3月雇用統計が発表となる。現時点では、非農業部門雇用者数が前月差-5万人程度と予想されている。11日には4月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報)が発表される。3月は69.5へと低下し、92年2月以来の低水準となっている。1-3月期の個人消費は低迷した公算が大きいが、4月の消費者マインドの動向を確認したい。
日本においては、10日に2月分の機械受注が発表となる。07年12月時点における08年1-3月期のメーカーによる受注見通しは、民間設備投資の先行指標として最も注目される船舶・電力を除く民需ベースで、前期比+3.5%と堅調に見込まれていた。その後の円高、原油高、株安など外部要因の悪化により、企業の生産計画は慎重になっているが、機械受注への影響も注目されよう。
日経平均の参考レンジは13100-13800円とする。
http://www.nomura.co.jp/market/report/foresight/index.php
この後発表されたアメリカの雇用統計は予想より悪くなってドル安に向いてますが。
来週はSQ週で業者の思惑で動くんで予想むずかしいんですが、
多分20日前後から29,30の米FOMCに向けて相場が下落してくるんじゃあないでしょうかね。
利下げ要求でアメリカの株価がストライキっていつものパターン+ドル下落
仕込むなら、そこらあたりかも。
24日25日28日あたりでしょうか?
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