【NQNニューヨーク=荒木朋】2月29日のニューヨーク外国為替市場で円相場は大幅に4日続伸。前日比1円65銭円高・ドル安の1ドル=103円65―75銭で取引を終えた。金融機関の業績悪化などを受けて米国株が大幅安となったことや米経済指標の悪化を受け、円買い・ドル売りが優勢になった。円は一時103円70銭まで上昇し、2005年3月14日以来ほぼ3年ぶりの円高・ドル安水準を付けた。
前日夕にアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)が信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)関連などで多額の評価損計上を発表。英ヘッジファンドが金融市場の混乱などの影響で傘下ファンドの一つを清算するとの報道も伝わった。信用収縮懸念が広がる中でアジア・欧州株が下落し、米国株も大幅安で始まると、投資家のリスク許容度低下の思惑から円買い・ドル売り圧力が強まった。
午前にシカゴ購買部協会が発表した2月の景気指数(シカゴPMI)が44.5と、市場予想(49.5)を下回った。週明けに発表される2月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数が再び好不況の分岐点となる50を割り込むとの見方から米利下げ継続観測が一段と強まったこともドル売り材料。午後に米国株が一段安となると円買いが加速した。円の安値は104円37銭。
円は対ユーロで大幅続伸。前日比2円60銭円高・ユーロ安の1ユーロ=157円40―50銭で取引を終えた。株安を背景にリスク回避目的の円買い・ユーロ売りが優勢になった。一時157円46銭まで買われ、14日以来の円高水準を付けた。
ユーロは対ドルで小幅安。前日終値の1ユーロ=1.52ドルちょうど近辺から1.51ドル台後半に水準をやや切り下げた。このところ急速にユーロ買い・ドル売りが続いていた反動で、ニューヨーク市場では持ち高調整のユーロ売りが出た。ただ、米景気不安の強さからユーロ買い・ドル売り圧力も根強く、ユーロの下値は限られた。この日の高値は1.5211ドル、安値は1.5144ドル。(08:17)
輸出企業のアメリカに輸出してる分の差益が出たりするんだろうけど
日本の全体経済から見れば一部の要素にすぎないし、そればっか重要視しても。
そもそも以前は円が高くなれば日経はあがってた。
それに原油高なんだから、ドル決算の原油が多少安く仕入れられるんだし