岩崎公宏のブログ -424ページ目
<< 前のページへ最新 | 420 | 421 | 422 | 423 | 424

大場政夫 その1

1973年(昭和48年)1月25日

 昔からのボクシングファンならば、この日付を見てすぐに一人のボクサーの名前を思い出すだろう。彼の名前は大場政夫。私は1月25日が来ると彼のことが、頭に浮かんでくる。死後35年が経過した今でも熱狂的な「信者」を持つと言われる大場政夫のことを、その「信者」の一人である私のブログで最初に取り上げたい。

 私が大場政夫のことを最初に知ったのは、1976年(昭和51年)頃だったと思う。小学校6年生だった私はテレビでスポーツの過去の名勝負を紹介する番組が放送された時に偶然に彼の試合の映像を見た。4度目の防衛戦だったパナマのオーランド・アモレスとの対戦の様子が放送されていた。1Rにダウンを喫するも反撃して、5RにKO勝ちした試合だった。彼が「逆転の貴公子」と称されていたことを知ったのは後のことだった。この時には彼が亡くなっていることすら知らなかった。
 それから数年の歳月が流れ、書店で「ゴング・ワールド・ボクシング」の1982年(昭和57年)1月号増刊を手に取った。「感動のJ・フライ.フライ級」というタイトルで発刊された雑誌の巻頭カラー特集で、大場政夫を取り上げていた。私はその特集を読んで、彼の23年の鮮烈な生涯を知り、多くの「信者」の仲間入りすることになった。

<< 前のページへ最新 | 420 | 421 | 422 | 423 | 424