前回に引き続きレンタルDVD作品群の勝手に感想文 & リストアップ。


書き忘れや鑑賞済みのものを更新してみた。


(レンタルDVD作品群 手  その1はこちら  )

映画  映画  映画


★★★ … オススメ!

★★   … オモロイ!

★     … まあオモロイ

なし … うーん


映画  映画  映画


~前回、鑑賞途中だったが見終わった2作品について~



『翔ぶが如く』 ★★★ 原作・司馬遼太郎(1990NHK大河ドラマ全話)/

・・・予想以上にヨカッタ。英雄豪傑は悲運というか、動乱の世に彗星の如く登場し大きな仕事を成しえたあとは非業の最期を遂げる人物が多いが西郷自身もそんな天命に従っていた描き方で城山に至る末路はあまりに悲しい。大久保と対照的な仕事の進め方もわかりやすく、大久保の帰国をガマンして国内で待ち、行き場を失った武士のために朝鮮半島との交渉を提案した西郷の案が却下されたあと、彼が薩摩に帰った理由もよく描かれていると思う。また西郷案に反対しながら台湾には出兵したのちの政府の皮肉もよく描いている。個人的には村田新八が気に入った。薩摩はどこまでも薩摩の、愛おしくも歯がゆい個性がうまく出ていると思う。最後まで武士の正装をやめなかった高橋英樹の久光は痛快だった。



『白い巨塔』 ★★★ 原作・山崎豊子(1978フジテレビ放映分全話)/

・・・音楽もストーリー展開も、自分の中ではベスト1かも。演出が大変細かく丁寧かつ自然で、正直ベタ褒めし続けたい。これを観てしまったら、次は何を観たらいいのかわからなくなるほどの作品だった。財前又一や同窓会会長、代議士らの料亭での策略シーンが痛快で、台詞ひとつひとつ、お酌にきた女将の台詞やしぐさまで、本当にどこまでも細かい演出に脱帽。あれがアドリブなら役者は天才だし、全て計算づくなら監督や演出家は鬼才である。医局員同士の会話も、宴席での手元の作業の大小まで、観ているこちらがドラマの世界に臨席しているような、その自然なのに隙の無い設定にお見事と唸ってしまう。「行儀の悪さと色気は紙一重、どちらに振れるかは本人の品格次第」と私の個人的な知人女性が語っていたが、太地喜和子扮する花森ケイ子の色気がまさにこれで、五郎ちゃん(財前)に心理的な依存をせず、包み込み、褒め、時に諭し、影で見守る徹底ぶりが潔く、お色気シーンの頻度も高い愛人役でありながら凛とした品の良さのせいか、主婦目線でも彼女に悪意を持つ人は少ないだろう。一方、お嬢様だが既婚者里見に恋心を寄せる島田陽子扮する東佐枝子は、里見への下心ありきの行動を隠し切れず、志が卑しく映ってしまい、いくら表面的な立ち居振る舞いが上流階級で身に着けたものであったとしても、生活苦の妊婦に強引な証人要請に突撃訪問するなどTPOを弁えぬ慇懃無礼極まりないスネカジリ女を好演した。これほどお茶の間に不快感を与える女性像も珍しく、女優にとっては命取りの役のように思う(笑)。



映画  映画  映画


『かもめ食堂』 ★★ 原作・群ようこ、監督・荻上直子(2006邦画)/

・・・多くの人がこの映画を「イイ」という理由がわかった。実は私は主演の小林聡美が長らく苦手だった。顔も声も内面の照れ症がいつまでも抜け切れない中性的キャラクターが裏目に出たような、子供なのかオバチャンなのかわからぬ中途半端な印象がずっと好きになれなかったのである。しかしこの映画で彼女の印象がガラリと変わり、株が急上昇(笑)。清潔感、瑞々しさといった女性的な美しい一面を初めて垣間見たように思う。大きなお世話は承知だが、早口でサバサバ系の役どころばかりでなく、もっと緩やかで女性的な人物像を演じられるような作品にどんどん出たらいいのに(笑)。ストーリーは、色々な訳あり風の人が1人ずつ画面に登場してくるが、特段その理由や訳を深追いせず、といって他で大感動を用意するでもなく、後半に段階的な山場や事件を多少入れつつも、フシギなエピソードはフシギなままでスーッと終わらせ、しつこくない。フィンランドの色と音と風景がとても心地良く「そんなフシギなこともココならあるかもねぇムーミン」とこちらもなぜか納得し不快感も無し(笑)。また、おそらく視聴者もそう感じながら見ていたであろう日本女性の三人三様の「いらっしゃい(ませ)」の言い比べシーンを最後に入れたのは、うまく話を結んで正解だと思う。



『あぜ道のダンディ』 ★ 監督、脚本・石井裕也(2011邦画)/

・・・光石研主演。光石研が黒崎出身(北九州市八幡西区)で私の同級生の間で話題になった俳優だったという理由だけで借りてみた。ストーリーは妻を亡くし2人の受験生を抱える親父と、彼と幼馴染みの独身男性との会話を中心にストーリーが進んでいく。淡々としている中にも親子の意思疎通や老後の不安や進学のお金の心配など苦悩を織り交ぜつつ、時にズレた笑いもありつつ、ほのぼのとしたラストには救われる。


~ 視聴途中 ~


『きらきらひかる』  ★原作・郷田マモラ、脚本・井上由美子(1998フジテレビ)/

・・・1回読み切りもの。かつて再放送でチラと見た話が面白かった記憶があり借りてみたが、田宮版の白い巨塔を見た直後のせいか、面白いことは面白いがこれほど幼稚な台詞回しだったとは(笑)。深津絵里扮する主人公の新人監察医が女性上司に向かってあれほど生意気で対等な口の利き方をするヤな子だったことに驚く(笑)。ちょっと熱血な新人などを描く場合、最近、どのドラマでも判で押したようにキャンキャンと感情的に文句を垂れるようなセリフの言い回しばかりで食傷気味だ。演出家は明らかに勉強不足。もう少し抑えた内側から魅せる演技でも十分に伝わるのに。判断としては上司(鈴木京香)の意見が真っ当なのに、ただ走りたいだけの深津が噛みつく構図。実社会にあんなバカはいないと思うが、「血気盛ん、若い、未熟」を引き出すための表現があのような過剰演出になったのなら仕方あるまい。その点、ベテラン俳優の山本學が巡査役で出演した回は、彼の内面の深い演技に松雪泰子の演技もレベルが引き上げられて、表情も間の取り方も、とてもよかった。でもって、キャンキャンうるさく稚拙な設定だった序盤から、回を重ねるごとに、事件への解析も、横の組織との絡みも、徐々に面白くなっていく。


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好き勝手書いてごめんなさい。他意はありません。