夢と生活と仕事 | 澪標~Self-Conceit~

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Dear  DéCèS[ディシーズ]




書くかどうか凄い迷ったけど書きます。
かなりコアなことも書いていくけど・・・これが今のオレの生き方だし信念でもあるのでどうか受け止めてもらいたいなと


まず最初に告知だけど11月の15日にライブします。
ライブといっても小さなカフェでギターとピアノによるアコースティックソングを歌う・・・という以前まで自分がやってたV系のライブとは全く異なるものです。
東中野駅から歩いてすぐのところにある、ポレポレ坐という場所でやるんだけどライブを観るのにお金なんかもかからないし、オーディエンスも身内ばかりっていうかなりアットホームな形のライブだね。


ひょんなことから今回のこの企画を持ち込まれたわけなんだけど、ここ最近音楽活動というものに全く触れてなかったし、いい機会だと思って引き受けたんだ。
もともとV系以外の音楽もよく聴くからね。
というか最近はそれしか聴いてないかも・・・

今回のために4曲書いたんだけど心から自信を持って届けられる本当に良いものに仕上がったよ。
決して多いとは言えないけど去年までオレが展開してたRe-layという世界、楽曲を心から愛してくれてる人がいます。
オレが思い描いていたものとは違ったところに魅力を感じてくれたり、人それぞれ惹きつけられたポイントは違うと思うけど、Re-layの時にしろ今回にしろ曲を作るに当たっての根幹は同じなんだよね。

心打つメロディー


アレンジ面での違いが大きいからなかなか共通点を感じるのは難しいかもしれないけど・・・でも分かる人なら分かってくれるはず。

本当に自信作といえるものが出来上がったから今は一日も早く聴いてほしいという想いでいっぱいだよ。
ライブの更に詳しい詳細とか練習風景だとか、Twitterなんかでお知らせできたらと思ってます。
今回このことを書こうと思った理由の一つでもあるんだけどね
必ずもう一度復活するからと約束したにも関わらず全く発信できるものがなかったから、これを機にまた少しずつみんなに伝えられるものが出来たらいいなと思って告知することにしたんだ。
やっぱり音楽やるために開始したSNSの場だから音楽やってないと何も発信できない


でも仮に、これでまた発信できるものが増えてブログやTwitterに顔出す機会が増えたとしても中途半端な復活でしかない・・・
しかも今回のライブは趣味の範囲だと言ってしまって全く相違ないもの

と考える人が多いだろうね。
実際そうです。
Re-layでもない
本来やってたV系のライブでもない
何せライブを観てもらうに当たってお金も取ってない


でも最近「趣味」と「仕事」・・・いうなら「プロ」というものについてすごい考える日々が続いています。
オレは言わずもがなプロになりたくてバンドをやるために東京にきました。
趣味なんてそんなオチャラけた姿勢でやる気は毛頭ない
心底、真剣に真剣にひたすら真剣にやりまくって良いもの作ってプロという名に恥じないミュージシャンになるんだという想いでずっとやってました
だからプロ=正義
プロが正しい
趣味なんてものは糞食らえ
という考え方だった。

でもだんだん歳を取ってきて世間というものに触れてきて違うことを考える、または感じるようになってきたんだよね。


説明するまでもなくプロっていうのは、その分野でお金を得ている人のこと
更に言うならそれで生活してる人だよね。
つまり仕事にしている人ってこと

でも「仕事」っていうものにした途端、「質」というものが凄く下がってるんじゃないかと最近、切に感じ始めているんだ。
やっぱり仕事というものになると利益を上げなきゃいけない
利益を意識するとなると回転率や収支のことを考えなきゃいけない
その結果「質」というものがものすごい下がる・・・
でも実際は利便性や時代のニーズに対応しているほうが利益は出て成果が出てしまう
それと同じことが音楽でも起こり得ているんだと感じるようになった

それは自分が今している仕事に置き換えてもそうだなと思ったの。
オレは今ある飲食店で働いてるんだけど、やっぱりどうしても回転率を意識するあまりお客さんのことを第一に考えてない、商品に対して徹底的な質を求めてないという考えが芽生えてしまうのね。
でも会社はそれなりにやっていけてるし・・・
何よりオレがこの会社で10年以上長くやっていけてるのは商売や飲食に関してそこまで徹底的なこだわりがないから
上からある程度雑な指示が飛んできても「仕事だから」という想いが働いて、その指示を受け入れられるからだと思うようになってきたんだ。

でも音楽の場合オレはそれが出来ない
本当に音楽が好きだから
今の自分が出来る全力を注いで最高のものを作って送り届けたいと思ってる。

更に言うなら最近よく友達の誕生日会のときなんかにケーキを作っていくんだけど、これもいわゆる趣味だよね。
でも凄く質がいいと思う
美味しいと思うんだ。
これもやっぱり利益のことなんか一切考えてなかったり相手のことを想ってとことんこだわれるから凄い良いものが出来ると思うんだ。
そう考えると趣味っていうのは最強のクリエイターなんじゃないかとも思えてきたりする。


もちろんコンスタントに質がいいものを叩き出してる人はたくさんいると思います。
全てがそうだというわけじゃないし、そういう人たちが本物のプロというものになっていくんだろうけど、質だけを求めてはやっていけない世の中になってるんだと思ったの。


ひとつ言っておきたいのは、別に世間を蔑んでるわけではなくて、オレがこうして「音楽をプロとしてやっていくのは厳しい」と思うようになったのは単純にオレの才能の無さが原因だと思ってるの。
時間がなくても生活に余裕がなくても、もっと良い曲を量産できる力があったら・・・曲以外の部分でもっと良いパフォーマンスが出来てたら・・・
もう少し違う結果になっていたかもしれない


でもオレはオレだから
これがオレに与えられ、且つ培ってきた能力だから
オレはオレの才能を活かすことが出来ればいいんじゃないかと思ってきたの。

自分の良いところってなんだろう
オレの持ち味ってなんだろう

て考えた結果、やっぱり曲を作るのは本当に好きだし自信を持てるなって思ったの。
でも仕事に出来るくらいの割り切りや力もない・・・

でも普通の仕事をしながら、時たま依頼された曲を作ってお金をもらう
これでも十分だと思った。
言ってしまえばお金もらわなくても完全な趣味でもいい
こんな考えすら浮かんだ

今回の11月のライブの話をもらって久しぶりに音楽と向き合う毎日を送ってるんだけど、やっぱり心がイキイキしてくるんだよね。
自分の好きなことを満足いくようにやるってこれ以上ない心の栄養剤だと思った

富と名声を得るだけが幸せな人生じゃない
自分の心が豊かになって豊かな想いのまま死んでいけたら、それは最高な幸せの形じゃないだろうか・・・
ここ一年で本当に考え方が幅広くなりました。


そしてもう一つ、音楽を緩い形でやっていってもいいと思うようになった大きな要因があります。

それは仲間・・・いうなら友達だね。
Re-layを休止してから、この一年半でものすごい友達が増えました。
言ってしまえばものすごい遊んでるからなんだけど・・・笑

でも自分でいうのもなんだけど、ものすごい良い遊び方をしてると思うんだ。
仲間を尊び、仲間を愛し、仲間のために色々なものを費やして遊ぶ
世の中、変な遊び方をしてる人間がいっぱい居る中でオレは自信を持って良い遊び方をしてるって言えるんだ。
だから集まる仲間も良いやつばかり。
本当に心が豊かになります。

でも音楽をひたすら真剣にやってプロになろうと思ってた時期には到底この考えは浮かばなかった
一分一秒を惜しんで全てを音楽のためにつぎ込まなければダメだと・・・
だからたまに友達と遊んだりするときも心から楽しんではいなかった
こんなことしてる場合じゃないって
遊んでるこの時間を作曲や練習に費やさないとプロなんかにはなれないって
常にそういう罪悪感と抱き合わせな状態だったから心から100%楽しめる時なんかなかったね今思えば

言うなら去年の春までの32年間一度も心底楽しんで遊んだ時はなかったかもしれない

でも今は違う
素晴らしい仲間と素晴らしい時間を共有して過ごすことは何にも変えがたい誇れるものだと思うようになったから。


だから「プロのミュージシャンになる」という中学時代から抱き続けてた夢に取って代わって新しく出来たオレの夢は「この素晴らしい仲間と死ぬまで笑って過ごす」というものです。
これに気付いた瞬間、音楽を趣味でやるのも素晴らしいことだと思えるようになりました

もちろん20年近く抱き続けてきた夢を心半ばで諦めてしまうのはオレ自身すごい寂しい気持ちになったりもします。
本当に真剣に夢を追い続けてきたからこそ色んなドラマが生まれ色んな思い出も出来ました。
だからオレ自身ずっとバカみたいに真剣に音楽に取り組んできたことは少しも後悔していない
むしろ、そうしてきたからこそ今のオレがあるし幸せな想いに包まれているんだろうと思ってます。



ただ、これだけは忘れないでほしい

Re-layは必ずもう一度やります。
約束したから

活動の視野を広げて、緩い形で音楽を続けていくのもいいと思うようにはなったけど約束は約束
必ず守ります。


何年先になるか分からない
オレが40歳になってるかもしれない
どんな形でのステージか分からない


でも、必ずもう一度Re-layはやります


死ぬまで離れない
死に果てた後も尚、心は一つと約束したDéCèSだから