Gelobtes Land...(約束の地・・・)
「Liebe,Verzerrung,Flucht.」(愛、歪み、逃避)
Ich ginge wieder zusammen mit all drei Personen zu dieser Stelle gern. (三人で一緒にまたあの場所へ行きたい)
Einmal mehr...(もう一度・・・)
Re-lay 1st Maxi Single DEEPについて第一弾ということでまずはZweifelから。
お気づきの方もいると思うけど、この曲はタイトルをはじめ全部ドイツ語なんだ。
オレの歌の部分はもちろんのこと途中で謎の少女(?)がつぶやいているセリフも全部ドイツ語。
ドイツ語にした一番の理由は、まずは異国の雰囲気を出したいっていうのが念頭にあったから日本語や英語じゃ絶対ダメだなって思ってたんだ。
そうなるとイタリア語かフランス語かドイツ語か・・・そのほかにも世界に言語はたくさんあるけど東洋の言葉じゃ雰囲気出ないからね(笑)
そうなると自然とヨーロッパの言葉に絞られてくるわけだけど個人的にドイツ語が一番響き的に好きだったしオレの父親も兄貴もよくドイツに関わってたから、どことなくドイツ語は身近な存在だったんだ。
だからこの曲を創り始めたときから歌詞はドイツ語にしようって決めてたんだ。
といってもなんだかんだ創ったのは4~5年前くらいかな?
まぁ今やっているオレの曲はほとんどそうだけど、やっと陽の目を見たって感じか(笑)
でも正直言うとこの曲の音源化はバンドのスケール的にもオレ個人の力量的にも、もっと大きくなってからやりたいって思ってた曲なんだ。
オレの知人、友人にも今回の音源けっこう聴かせているんだけど「これってアルバムに入れたほうがよかったんじゃない?」ってよく言われるの(笑)
たしかに壮大な物語の始まりを告げる序章的な位置に持っていきたいなっていう想いが創ったときからあったしね。
あと今の自分の歌唱力的にも非常に大変な曲(笑)
もろに歌の細かい粗が目立っちゃうからね・・・
言わずもがな有り得ないくらいのテイクを繰り返してレコーディングしたよ。
まぁ歌録りは全部自分一人でやったから誰にも迷惑かけているわけじゃないっていう部分では気持ち的にすごい楽だったけど、とりあえず大変だった(笑)
そういう意味では本当に自分との闘いだったんだけどサクっと歌録りを終えられない自分の力量のなさを改めて痛感して悔しかったね。
なんとかギリギリ満足のいくレベルには仕上げられたけど課題は山ほど見つかったから、なんとか次に活かせたらって感じかな。
それなのに今回の音源に入れることになったのには理由があって本当は今回の音源は2曲入りの予定・・・というかもともと売り物にする予定じゃなかったんだ(笑)
とりあえず名刺代わりのようなものになればいいかなっていう感じで作ろうとしてパッケージもミックスも全くお金かけないでやろうとしてたんだけど、レコーディングしていくうちに「これを中途半端なもので終わらせちゃうのはもったいないな・・・」っていう想いが出てきちゃって・・・
なんでも0か100の選択肢しかできない悪い癖なんだけど(笑)
ミックスもがっつしやってもらってパッケージもしっかりとしたデザインで音源化したいっていう想いが沸々と沸いてきちゃったんだ。
それだったらもう一曲加えてマキシにしたほうがいいよなって思って急遽この曲を加えることになったんだ。
やっぱりオレは自分の曲だから何年も前から色々な構想を思い描いていて、すぐにでも取り掛かれる状態だったけど楽器隊のみんなはそうじゃないからね・・・
だから楽器隊の構成が比較的シンプルで録りやすいこの曲を選んだんだ。
それでもちょっと急すぎたよな・・・オレのわがままに付き合ってもらって楽器隊のみんなにはつくづく迷惑をかけたなと、この場を借りてお詫びをm(_ _)m
そんな時間がない中でのレコーディングだったけど、みんな本当にいいアレンジをしてくれたなってつくづく思うよ。
個人的に後半部分の頭打ちのところの榊くんのリフは、なかなかのお気に入り!
ギター弾いている人じゃないと思いつかないフレーズだなって感じがして本当にオレの曲をさらに良くするアレンジしてくれたなって感じだよ。
謎の少女のつぶやきも思った以上にマッチしてミックスされた音源を聴いたときは自分が一番びっくりしたくらい(笑)
急遽音源化が決まったってこともあって一番完成形が見えてなかった曲のせいか「おぉ~すげーかっこよく仕上がってんじゃん!」って想いが三曲の中では一番強かったかも。
そして肝心の歌詞なんだけど、この曲はほんの一部の歌詞しか載せてないんだ。
これも異国の雰囲気を出したかっていうことに通じるのかな・・・
全ての歌詞を書いてしまうと、もろに曲全体の世界が見えてしまう感じがしちゃって、それはちょっと避けたかったんだ。
この曲の世界観は聴いた人それぞれの発想や感性に任せたかったっていうか・・・あくまで謎に満ちたアナザーワールドな世界を壊したくなかったから本当に主要な部分の歌詞だけ載せることにしたんだ。
そもそもこの歌詞の題材になっているものていうのが、あるドラマのストーリーなんだけど・・・
モチーフになっているものが他人の作品だから歌詞を載せてもしょうがないっていう想いもけっこうあったかもしれない。
なんのドラマかは敢えて言わないけど嵐の桜井くん主演のドラマです(笑)
個人的にこのドラマはすごい好きで初めて観たときから、なんか言いようのない感動と謎に満ちた世界観にぐんぐん惹きこまれていったんだ。
恋愛に対する切なさと謎に対する好奇心と友情のすれ違いによる悲しさが随所に散りばめられていて本当に何度観ても涙が溢れてしまうんだ・・・
曲自体もこのドラマを観終ったときから少しずつ滲み出てきたものだから言ってしまえばこの曲は、そのドラマのサントラをオレが創ったらこうなったって感じなのかな(笑)
前半の静かな部分は主人公の悲哀や葛藤・・・後半の激しい部分は苦悩や狂気的な部分を表現した感じ。
特に前半の部分は、ドラマの随所で謎の少女が海に浮かんでいるシーンが出てくるんだけど、それをイメージして創ったんだ。
なかなか自分としてもよくできたなって満足しているよ。
あとは歌唱力をもっと鍛えないとだね(笑)
Zweifelに関してはこのくらいだけど相も変わらず音楽のことになると話が長くなっちゃったね・・・
曲に関しては常に並々ならぬ想いで創っているからついつい長話になってしまうんだ、ごめんなさいね;
でもこうしたエピソードを踏まえた上で曲を聴いてもらうとまた一段と世界が広がると思うんだ。
ぜひぜひ今回のこのDEEPという名の世界をみんなのその感性豊かな五感で存分に味わってもらえたらなって思うよ。
このRe-layの世界観を理解してくれるみんなはいいセンスしてると思うぜオレは。
次はDesireについて色々書いていくからよろしくな。
じゃぁ今日はこのへんで・・・
おやすみ