勿論太鼓とベースの話。
オラはベースと言う音を聞いた事が無い。同時に一緒に演奏しているにも関わらずだ。学生の頃から唯我独尊。他のパートは兎に角オラに着いて来い!!他がどう感じようと、ベースがどうなろうと知ったこっちゃない。兎に角オラが一番正しい!!!と思って数年間を過ごした。
のちに録音を聞いて驚いた。オラのタイムはめちゃくちゃだった。今になってお詫び申し上げる。こんなに「奢っていた」自分の人生が今だに続いているなんて。
だから今の赤貧状態なんだな。因果はめぐるって本当だ。
当時のオラの夢はドラム一本で人生を過ごす事。常にステージの上に居て、オーディエンスの前に立っている事。それも、そこらのヘボいドラマーじゃなくて、日本の5本の指に入るスーパードラマーに成る事。
30歳の時それは無理だと諦めて、それ以来音楽は一切聞かない。ただの雑音にしか聞こえない。若い頃色々なジャンルを無理して聴いた来た反動だと思う。
正真正銘のプロとして活躍している先輩と後輩が一人ずつ居る。ともに南山大学出身で音楽一本で生計を担っている。たまたま2人ともベースだが。
先輩はケンケンさん。東京で立派に音楽だけで生計を立てている。
彼が言った言葉を今でも忘れない。
「このドラマー好きなんやわ。どうしてって、ジャストタイムが入るんやわ」
ジャストタイムは人によって違う。ドラマーとべースがお互いにジャストタイムと思うって事は実は滅多にない。バンド全体がどうであれ2リズムが信頼しあって自信をもってビートを出し続ければ必ずバンドは成り立つ。
昔しっからベースを聞かなかったオラはその最高のパートナーを鼻から否定していた。だから良いベースに出会えなかった。それが不幸の始まり。
今の人達も同じだ。お互い認め合えるようなベースとドラムであれば将来必ず成功する。実に難しい確率だが、出会えることを祈っています。
今はその2人を尊敬している。自分が叶わなかった夢。実現している男も居るのだ。
で、今のエレドラ。
結構いい線まで来ている。
70歳デビューでもいいんじゃないか?
将来を期待しよう!!??
🐈死我生