
先日のサーキット走行後のタイヤ。
とりあえずお約束の端っこズルッポは実現できているし、消したかった2CTの影彫りの文字もほぼ判読不能。浮彫の回転方向の矢印は完全に消え去った。一応の成果は収めた。
ゴムを拾ってきているようにも見えたが、良く見るとそんな事はない。
ゴムを拾ってくるという現象は一度溶けかけたタイヤがその後遅すぎて他人のゴムかすを拾ってきて、元のタイヤ径より育っちゃっている現象。ちゃんと走っていれば必ずゴムかすは吹き飛ばしちゃうのでそんな事は起こらない。
もっとも、レーシングタイヤに専門で起こる現象で、普通の街乗りタイヤではまず起きない現象。カート等初心者に良く見られる。
さて、これがツーリングタイヤの限界なのか、まだまだ行けるのか??
前のV子はメッツラーのセミレーシングタイヤを奢っていた。装着時ショップのアンちゃんから「雨の高速では80kまでにして下さいね」と言われていた代物。
それでも峠専門でサーキットはまれにしか走ったことが無かったのでこんなに溶ける事はなかった。
ってか、市販タイヤがこんなに溶ける物だとわ思っていなかった。
カート時代は上から2番目のタイヤのカテゴリーで走っていたので溶けるのは当たり前。レース終わってどれだけ溶けているのかが問題で、溶けが少なきゃレーストータルのタイムで遅いし、溶け過ぎちゃえば終盤曲がれなくなってきちゃって、いわゆる「タイヤがきつい}状態。結果遅い。細かな空気圧調整を毎レースしていたものだ。
レースタイヤってのはレース直後は手ではとても触れない位チンチンにヒートしていて市販タイヤなら何時バスしてもおかしくない程の高温。その時の内圧を目安に走行前の空気圧を想定して決めていた。オラは最終圧1.5kが目途。中には1.2kという人もいた。
で、
今回確かに溶け出しているが、これ以上はツーリングタイアには無理なのか?まだ限界前なのか。
幸い今回の幸田サーキットは超のろのろサーキット。最高速のバックストレッチエンドでもドカ子は瞬間90k前後。すぐにブレーキング。
ちなみにV子の鈴鹿では250k位。
1ヘアピンではせいぜい30k~40kくらいしか出ていない。滑っても自力で瞬時に何とかなりそうで(オッそいので足も付けそう)転んでもダメージは少ない。鈴鹿のヘアピンなら最低でも80~90kは出るだろう。レーサーなら120k以上も。転んだらダメージは大きい。
このパイロットロード3の時代以前からツーリングタイヤもセミレーシングも真ん中とサイドでは違ったコンパウンド(ハード、ソフト等と一般にタイヤの硬さを表すが、厳密にいえばゴムに混ぜる化学的混ぜ物の事ね。例えばシリカとか。その配合はたぶん企業機密。ライフとグリップに影響する。)を使っている場合が多い。普通真ん中は固くて耐久性を、サイドは柔らかいコンパウンドを使ってグリップを増す。当時から サイドへ行くほどに、エッジではさらに柔らかいハイグリップコンパウンドを使っている3重構造に成っている物もある。殆どの人が一番おいしいエッジを生涯使わずに捨ててしまっている事でしょう。
勿論レーシングスリックタイヤは基本的に1レースで捨ててしまうものなので基本ハイグリップ均一で作って有る物が多い。基本というのはサーキット特有の条件とか当日の気温気圧路面温度等様々な細かい事由が有るので一概に言えないからです。
ラウンドシェイプにも差が有る。ツーリングはやや平べったいがセミレーシングはもっとラウンドがきつく深く丸い。ので、エッジまではまだかなり余裕が有る。
ので、今回の幸田でもエッジまで使いきれていない人がたくさんいたが、シェイプのせいである。回り込んでいてとても端までは使えない。けど遅いのではないしフルバンクしていないのではない。ただタイヤの性能が高過ぎるだけである。誰にも使いきれない位。
さて、このロード君が何所まで使えるのか実験である。
次回は雨さえなければ(雨なら当然行かない。サーキットの雨なんてシリーズポイントを追っているレーサー以外に何の楽しみも無い。又は雨が大好きで雨さえ降れば誰よりも早く走れる変態?ライダー・・・・・・)6月17日である。
楽しみでもあり、不安でもあり・・・・・・ハハ
猫死我生