大昔の話し。オラは東京の世田谷八幡山に住んでいました。
ミュージシャン仲間に誘われて西條秀樹のバックバンドのオーディションに行ったんです。
ズラーっと何人居たかな審査員、正面に西條秀樹本人も真ん中に居たのを憶えています。
右の方にはホーンがずらりと。後はどうなっていた覚えていませんが兎に角 鍵盤屋、弦屋、鳴り者屋、吹き者屋・・・・・
多士済々で御座います。
スネア
スネアってドラマーの命ってか、一番大事な太鼓。股に挟んでいるやつね。一般的に直径は14インチです。深さは(厚味の事ね)人それぞれ。2..5インチから6.5インチまで様々。その人が欲しい音をそれぞれに使うわけです。その人の個性を表します。
で、オラは自慢の6ハンのスネアを持ち込んで、初めてメンフ(譜面の事ね)を見たのです。
そんなぁ・・・天才じゃないんですから書き譜を瞬時に読めるはずもなく。アチコチにセクション(全体で一緒にフレージングする状態。)が有るのです。こんなん「初見」で完璧に演奏するなんて無理だ!
隣のベースマンが指鉄砲で♪=60位でチッチッチッチとタイムを刻んだのです。
今でも思い出すあの馬鹿野朗。
タイムは6/8なんですが、あの馬鹿は・・・・・・・
誰にどう説明しても解らないでしょうが、オラは倍テンでスタートしたのです。あのテンポなら当然で当たり前の行為でした。だが曲は半速だった・・・・しかも西條秀樹のヒット曲だった。やってみて解った事で、全く何も知らされない状態でメンフ初見でどうしようもなかった。
でも反省した。糞歌謡曲の西條秀志風情のオーディションにも勉強不足で「問題外」だったオラ。
それではダメダベ。せめて西條秀樹のオーディションに行くのならヤツの下らない楽曲全て認識していくべきだった。その時点で真面目じゃない。出る前から失格です。オラがいきなり倍テンで叩き出したのもオラの認識不足だと、今ではツクズク反省しております。あの顔も解らない糞ベースマンのせいばかりでは無かったのですね。なハハハh
猫死我生。