何人かの人はご存知でしょうけれど、私、昔、今話題の栂池高原スキー場でスキーパトロールをやっていました。
新雪、悪雪、どんな所でも荷物(今回の立ち入り禁止に使ったネットとか看板とか、安全に関する物理的に必要な物。そいつらはゴンドラで山頂に上げた物、もしくは降雪前に林道を経由してトラックで荷揚げした物)はパトが背負って現場まで滑り降りるしかないんです。映像に有った立ち入り禁止の丸看板1本担いで滑るだけで、結構キツイっすよ。オラもやった事有ります。それが圧雪されたピカピカのゲレンデなら簡単ですが、新雪や悪雪の中で滑るんですから。
それと大事なのは生身の患者を運ぶという結構過酷な商売です。身体能力、スキー技術、経験の要る仕事です。それなのにバイトがやっているんです。
患者を乗せたボートを日に何度か下ろすんですが、コケたの関係者に見られたらビールⅠケース(当時6400円だったかな?)の罰金でした。オラは1度だけ。誤魔化してセーフ!
現実にはそれ所では有りません物ね。
足首捻挫かなんかの患者ボート搬送中、パトがコケでうっぱなしちゃって、滑落後立ち木か何かに激突して死んだ人が長野で居ます。捻挫で死んじゃ堪りませんよね。それ程重大な任務なんです。
だから搬送する時には、栂池パトでは必ずカラビナでボートと締結します。しかも一人搬送は絶対禁止でした。(当時は。今は知らん。)
当然、パトは全員日赤の救急員です。
そこまでは、マッチョなら誰でも出来る。
それと、救急員としての患者への処置。経験を積むに付け、患者の苦痛を軽減できるような処置を学びます。
ご存知ないでしょうが、手ポッキン足ポッキン、あっちこっち血だらけ・・・(スキー場って案外危ないんです)なんてのは毎日ザラ。
中には大腿骨折(酷い時はこれだけで死にます。外傷性ショックで)や頭蓋骨陥没骨折まで。
急病、死人までいろんな人がゲレンデに居るものなんです。まるでERです。
勿論患者の搬送に一番気を使いますが、その前に大事な事は「危険予知」です。
座学と言えるかどうか?毎日のような飲み会で(毎回結構修羅場でしたが)先輩の経験とか語り合ったものです。
オラも栂池の北斜の通路で雪が割れているのをたまたま発見して、本部に無線連絡して応援を呼んで閉鎖した事が有ります。夕方実際雪崩れていました。その後、ゾンデ棒(雪の中に突っ込んで探る棒ね)で確認の為人が埋まっていないか捜索しました。
パトは毎日お客さんが上がる前に朝一点検して回るんです。ゴンドラに1時間待ちの、列を成しているお客さんを、ズルして別の入り口から入ってゴンドラの始発に乗ります。
前日の降雪状況を見て、危ない所は大体解かっていますから、パトの中でもベテランしか出来ない「雪崩れ切り」という作業も行います。雪崩れそうな所へ朝一で行ってあらかじめ上から我々が入って故意に落とすんです。
私も雪崩れ切りに何度か行きました。実際雪崩れた事は有りませんでしたが、始めて足元から崩れて雪崩れた時は恐怖だったと先輩は口々に言ってましたね。
昨日テレビでも言っていましたが、ゲレンデって音楽が流れていて、リフトの音や人の声が身近に聞こえて、雪山なのに何だか安全なスポーツセンターでスキーというスポーツをしている様に錯覚しますが、ただ林を切り開いただけで、基本的に本来の雪山と何ら変わらないんです。むしろ危ない。
一度ヘリスキーの時に普段行き付けないゲレンデ外の所から一人で滑ったことが有ります。
山って、沢一つ間違えるととんでもない方向に下りて行っちゃうのね。その沢の分かれ道はホントに数メートルの取るに足りない程なんです。ところがその先枝分かれを繰り返して、とんでもない方向へ行ってしまうものなんです。日本なんて狭いからどっちに降りても町へ付くと思うでしょう。とんでもないんです。散々下ったら、三方絶壁の登りに出くわして、短かそうな絶壁を登るか、今下って来た長い下り坂を登って元に戻るのか?絶壁を登るとその先は果たして町なのか?登れど登れど町が無いんです。山の中って案外広いんです。絶望に駆られます。大概は既知の「戻る」というルートが正解です。
とても一人じゃ下りきれない、登りきれない。
あたしゃ2分降りて、こりゃオカシイと判断して30分登って正規のルートまで戻りましたよ。ホントニ迷い込むんだから。しかも登りは何倍もの時間と体力が要る。
ありゃ?いつの間にか広島のスノーボーダーの話に成っちゃった。
基本的に海難救助はただですが、山岳救助は実費です。
ヘリ1機飛ばしただけで100万単位の請求が来ます。
お騒がせの馬鹿どもはこれから来る請求に金○飛び出すことでしょう。現実認識をしっかりして下さい。全員もう大人なんだから。
危険予知に戻ります。
毎日そうやってゲレンデの安全を守っていました。危ない所は自分らで直接見に行き、こりゃあぶないは・・という所には大昔は綱をはっただけでしたが、オラたちの頃はすでにネットを貼り、看板まで立てて!
新聞に有りました。その場にパトが常駐すべきだったと。お二人が亡くなられた今回、それも言えますねぇ。
但し、現実的では有りませんね。
今度は立ちんぼのパト君が凍死したりして。
やる事やったから、後はそっちが悪い!と責任擦り付け合っていても人の命は帰りません。
ならば全林道の入り口に監視小屋を建てよ!って、予算は何処から?
実世界って難しいものです。一人の人間を吊るし上げてお終いという簡単な物では有りません。
人任せにしないで、兎に角自分で考える事です。どんな事が起こるかわからない世の中です。
雪が切れているのを発見して、「戻る」のではなく、早くとうり過ぎようと判断したと言っていました。オラでも多分そう思うと思います。
想像ですが、あの場所は「赤抜け」と言いまして、林道を行かなければ28度の長いハンノキ3線という急斜面を降りるしかないんです。スキーが始めての初心者ではなかなか手強い斜面です。栂池でも有数の長い急斜面なんです。
ある意味初心者の彼女達を怪我させずに下ろすと成れば、林道はマストなんです。(それか、ゴンドラ下山。でも、ゴンドラで登ってきて、ゴンドラで帰ったんじゃ・・スキーっ何?って成りますよね。)
でも、「雪崩れ危険により、林道は滑走禁止です」と何度もアナウンスした管理側に対して、「ゲレンデ整備中のための進入禁止だったと勝手に思った」とのコメントは、いかにも責任逃れの言い訳にしか聞こえません。餃子でこれだけ騒がれているのに、(餃子の人死にはまだ無いのに)2人も死なせて置いて・・・
スキーを担いで10分登ればハン4リフトに乗れます。ハン4の先がゴンドラ終点ね。ゴンドラで降りれば死なずに済みました。講師も言っていましたね、ゴンドラで降ろすべきだったと。でもそうしなかったのは、ゴンドラまでは「登り」が有ったからです。スキーって下るっきりの遊びですから、登るのは想定外です。
人間って意外と単純な事(肉体的なエラさや簡単な思い込みで)で判断を下しているんですね。
人の命を預かる立場であるスキッパーさんが多く見て下さるこのページの皆様には十分に考えてもらいたい物です。
当然完璧は有り得ませんが。
今まだ下書き状態ですが、最長不倒じゃないのか?
超長文申し訳無いです。思いつくまま書いたらこんナン成っちまいました。すみません。
どうぞ割愛して下さいませ。(割愛っておかしいだろ・・・)
猫飯糞寝。
新雪、悪雪、どんな所でも荷物(今回の立ち入り禁止に使ったネットとか看板とか、安全に関する物理的に必要な物。そいつらはゴンドラで山頂に上げた物、もしくは降雪前に林道を経由してトラックで荷揚げした物)はパトが背負って現場まで滑り降りるしかないんです。映像に有った立ち入り禁止の丸看板1本担いで滑るだけで、結構キツイっすよ。オラもやった事有ります。それが圧雪されたピカピカのゲレンデなら簡単ですが、新雪や悪雪の中で滑るんですから。
それと大事なのは生身の患者を運ぶという結構過酷な商売です。身体能力、スキー技術、経験の要る仕事です。それなのにバイトがやっているんです。
患者を乗せたボートを日に何度か下ろすんですが、コケたの関係者に見られたらビールⅠケース(当時6400円だったかな?)の罰金でした。オラは1度だけ。誤魔化してセーフ!
現実にはそれ所では有りません物ね。
足首捻挫かなんかの患者ボート搬送中、パトがコケでうっぱなしちゃって、滑落後立ち木か何かに激突して死んだ人が長野で居ます。捻挫で死んじゃ堪りませんよね。それ程重大な任務なんです。
だから搬送する時には、栂池パトでは必ずカラビナでボートと締結します。しかも一人搬送は絶対禁止でした。(当時は。今は知らん。)
当然、パトは全員日赤の救急員です。
そこまでは、マッチョなら誰でも出来る。
それと、救急員としての患者への処置。経験を積むに付け、患者の苦痛を軽減できるような処置を学びます。
ご存知ないでしょうが、手ポッキン足ポッキン、あっちこっち血だらけ・・・(スキー場って案外危ないんです)なんてのは毎日ザラ。
中には大腿骨折(酷い時はこれだけで死にます。外傷性ショックで)や頭蓋骨陥没骨折まで。
急病、死人までいろんな人がゲレンデに居るものなんです。まるでERです。
勿論患者の搬送に一番気を使いますが、その前に大事な事は「危険予知」です。
座学と言えるかどうか?毎日のような飲み会で(毎回結構修羅場でしたが)先輩の経験とか語り合ったものです。
オラも栂池の北斜の通路で雪が割れているのをたまたま発見して、本部に無線連絡して応援を呼んで閉鎖した事が有ります。夕方実際雪崩れていました。その後、ゾンデ棒(雪の中に突っ込んで探る棒ね)で確認の為人が埋まっていないか捜索しました。
パトは毎日お客さんが上がる前に朝一点検して回るんです。ゴンドラに1時間待ちの、列を成しているお客さんを、ズルして別の入り口から入ってゴンドラの始発に乗ります。
前日の降雪状況を見て、危ない所は大体解かっていますから、パトの中でもベテランしか出来ない「雪崩れ切り」という作業も行います。雪崩れそうな所へ朝一で行ってあらかじめ上から我々が入って故意に落とすんです。
私も雪崩れ切りに何度か行きました。実際雪崩れた事は有りませんでしたが、始めて足元から崩れて雪崩れた時は恐怖だったと先輩は口々に言ってましたね。
昨日テレビでも言っていましたが、ゲレンデって音楽が流れていて、リフトの音や人の声が身近に聞こえて、雪山なのに何だか安全なスポーツセンターでスキーというスポーツをしている様に錯覚しますが、ただ林を切り開いただけで、基本的に本来の雪山と何ら変わらないんです。むしろ危ない。
一度ヘリスキーの時に普段行き付けないゲレンデ外の所から一人で滑ったことが有ります。
山って、沢一つ間違えるととんでもない方向に下りて行っちゃうのね。その沢の分かれ道はホントに数メートルの取るに足りない程なんです。ところがその先枝分かれを繰り返して、とんでもない方向へ行ってしまうものなんです。日本なんて狭いからどっちに降りても町へ付くと思うでしょう。とんでもないんです。散々下ったら、三方絶壁の登りに出くわして、短かそうな絶壁を登るか、今下って来た長い下り坂を登って元に戻るのか?絶壁を登るとその先は果たして町なのか?登れど登れど町が無いんです。山の中って案外広いんです。絶望に駆られます。大概は既知の「戻る」というルートが正解です。
とても一人じゃ下りきれない、登りきれない。
あたしゃ2分降りて、こりゃオカシイと判断して30分登って正規のルートまで戻りましたよ。ホントニ迷い込むんだから。しかも登りは何倍もの時間と体力が要る。
ありゃ?いつの間にか広島のスノーボーダーの話に成っちゃった。
基本的に海難救助はただですが、山岳救助は実費です。
ヘリ1機飛ばしただけで100万単位の請求が来ます。
お騒がせの馬鹿どもはこれから来る請求に金○飛び出すことでしょう。現実認識をしっかりして下さい。全員もう大人なんだから。
危険予知に戻ります。
毎日そうやってゲレンデの安全を守っていました。危ない所は自分らで直接見に行き、こりゃあぶないは・・という所には大昔は綱をはっただけでしたが、オラたちの頃はすでにネットを貼り、看板まで立てて!
新聞に有りました。その場にパトが常駐すべきだったと。お二人が亡くなられた今回、それも言えますねぇ。
但し、現実的では有りませんね。
今度は立ちんぼのパト君が凍死したりして。
やる事やったから、後はそっちが悪い!と責任擦り付け合っていても人の命は帰りません。
ならば全林道の入り口に監視小屋を建てよ!って、予算は何処から?
実世界って難しいものです。一人の人間を吊るし上げてお終いという簡単な物では有りません。
人任せにしないで、兎に角自分で考える事です。どんな事が起こるかわからない世の中です。
雪が切れているのを発見して、「戻る」のではなく、早くとうり過ぎようと判断したと言っていました。オラでも多分そう思うと思います。
想像ですが、あの場所は「赤抜け」と言いまして、林道を行かなければ28度の長いハンノキ3線という急斜面を降りるしかないんです。スキーが始めての初心者ではなかなか手強い斜面です。栂池でも有数の長い急斜面なんです。
ある意味初心者の彼女達を怪我させずに下ろすと成れば、林道はマストなんです。(それか、ゴンドラ下山。でも、ゴンドラで登ってきて、ゴンドラで帰ったんじゃ・・スキーっ何?って成りますよね。)
でも、「雪崩れ危険により、林道は滑走禁止です」と何度もアナウンスした管理側に対して、「ゲレンデ整備中のための進入禁止だったと勝手に思った」とのコメントは、いかにも責任逃れの言い訳にしか聞こえません。餃子でこれだけ騒がれているのに、(餃子の人死にはまだ無いのに)2人も死なせて置いて・・・
スキーを担いで10分登ればハン4リフトに乗れます。ハン4の先がゴンドラ終点ね。ゴンドラで降りれば死なずに済みました。講師も言っていましたね、ゴンドラで降ろすべきだったと。でもそうしなかったのは、ゴンドラまでは「登り」が有ったからです。スキーって下るっきりの遊びですから、登るのは想定外です。
人間って意外と単純な事(肉体的なエラさや簡単な思い込みで)で判断を下しているんですね。
人の命を預かる立場であるスキッパーさんが多く見て下さるこのページの皆様には十分に考えてもらいたい物です。
当然完璧は有り得ませんが。
今まだ下書き状態ですが、最長不倒じゃないのか?
超長文申し訳無いです。思いつくまま書いたらこんナン成っちまいました。すみません。
どうぞ割愛して下さいませ。(割愛っておかしいだろ・・・)
猫飯糞寝。