着くなりマー君は「なにへらへらわらっとんねん!!」と怒鳴り散らしたが

すこしだけ微笑んだ大男はなにも言わずただ黙ってうつむいたままだ。

するとマー君がいきなり右アッパーをあごにくらわした。

つずく。


「だれやねん!!こらっ!」

マー君の怒鳴り声が廊下に響き渡る!

誰か早く来てくれ!揉め事に巻き込まれるのは嫌だ!!そんな冷めた僕らだった。

「ちょう裏来いや!」

なぜか近くにいた僕らも行かなければいかなくなった、しかし久は半分楽しんでいた。

その裏と呼ばれる場所は僕らの中学の西校舎と東校舎のほど狭い隙間の代々怖い先輩方が喫煙する場所でもあった。

大男は無表情で言われるがままにマー君についていった。

その無表情さはとても不気味で半分笑っているようにも見えた。

つずく

誰かと思えば悪名高い黒田三兄弟の末っ子「黒田 勝」だった。

「あれれ~勇ちゃんちゃうん??」

あまりにもしらじらしいので「ばっちぐー!!」とエドまさみのものまねで誤魔化した!

勝ことマー君とは小学校からの付き合いだが仲良くすると何故か母親に怒られた。

実際マー君は小学校から金髪だしマー君のおかんも金髪で前髪を浮かしていた。

久はマー君と徒歩10歩のご近所さんだが空気を読まない我が強いマー君を密かに嫌っていた。

その瞬間見たことの無い大男が階段の方から歩いてくるのがマー君の影から見えた。

みんなが驚いて道をあけた。

このままではマー君にぶつかって喧嘩になるに違いない!!

と思った矢先マー君が振り向いてマー君の顔が大男の肩にぶつかった!!

つずく・・・