その晩、ヨシアキは深く悩んで今日会っていたはずの親友に電話をかけた。

 「しょーちゃん、タマ、友達作ってきたよぉ。」

 「何だと?!いやまずいだろ、いや、いやでも少しの間くらいならバレないかも知れないし、許してやっても。」

 「いやー、それがあ、その、ね?あぁあ~。」

 「何だ何だ何だ、いつにも増して歯切れが悪いな。」

 ショウリに促され、ヨシアキは意を決する。

 特にショウリには物凄く言い辛いこの話、だが相談できるのもショウリくらいなものなのだ。

 「それが、その、お稲荷さんと、あと同じ狐でお稲荷さんの使いなんだって。」

 「お稲荷さん?!神様じゃねえか!

 本物なら・・・すげえな。」

 「それは、そうなんだけど。

 その狐の、白夜くんが、・・・おれと、しょーちゃんが、愛とか、何かもう、タマに変なこと吹き込んでて」

 「ぶっ・・・愛って、なんっ、ゲイってことか?!」

 動揺するショウリの声。

 「もぅおれ、どう訂正してどこまで教えればいいか・・・」

 ヨシアキは頭を押さえ、目を潤ませた。

 「しっかりしろって、ゲイの知識はタマにはいらんだろ。

 つーかお前はそんな事に詳しいのかよ。」

 この際どうでもいいツッコミが入るあたり、ショウリも少なからず動揺していた。

 「タマがぁ、おれのタマがこれ以上変なこと言い出したりしたら、おれ、おれどうしよう、しょーちゃぁーん!」

 「知るか・・・くそっ。」

 電話の向こうで、ショウリは頭をかきむしった。