君ってそんな人だっけ
うつむいて膝を抱えて
ひとり音楽聴いてるって
僕が見た君は
誰にでも気さくに話しかけて
社交的だったじゃないか
君がそういうのなら
きっとそうだろう
そうだとしたって
僕は君を嫌いにならないのに
そうだった
話し合わなくたって
通じるものは通じるんだ
知らんぷりをして
そのままにしておくよ
君だって
ここ見てないんだもんね
僕は最近
新しい音楽を聴いてるんだ
早くに帰って
おべんとをうちで食べた台風の日
「きっとこの命に意味は無かった」
こんな曲を聴いてたよ
君に直接言えないから
ここで打ち明けてしまおう
僕は「白日」の完成度は
色鉛筆を全色使ったような
凄まじく贅沢な曲だと思ってる
映像まで色がついていたなら
情報が多すぎるから
白黒なんだよね
話変わるけど
あの曲は僕は
最後墜落するように聴こえたんだ
君がいいという前に
僕はすでに聴いていたのさ
ああ
こんな話君としていたいのに
直接言えないからって
明るい僕が
黙ってここで我慢する
君と同じ
音楽を聴いてるんだ
その喜び
抑えられぬ台風の静かな夜