短歌連作です。
一見暗いけど、最後まで読んでもらえたらうれしいです。
(o^-')b
「死んだ私」
夢もなく死んだ私を引きずって
向かう火葬場 けぶる魂
何もなく死んだ私を土に埋め
腐る肉とはなんなのか問う
恋もなく死んだ私を氷漬け
氷に映る私は誰だ
友もなく死んだ私は雨ざらし
天の涙が私を腐らす
誇りなく死んだ私は括(くく)られて
ぶらぶら揺れる果実になろう
心なく死んだ私は天へ行き
全てを見下ろす雲へと変わる
許せなく死んだ私は地に堕(お)ちて 底の底なる光を探す
親もなく死んだ私の意識溶け
私を生んだだれかの前へ
愛もなく死んだ私は振り返る
欠点だらけの人生を
愚かにも死んだ私は修行をし
生まれ変われる日を待っている