ネットや高機能アバター。
たまにのぞくよ。
情報収集さ。
全体的にアバターをまとった方が人は本音に近いことを語りやすいと思う。
さっきも言ったとおりある種の自由があるんだろう。
しかし安易な手段で手に入れた自由はすぐにチープな万能感に化ける。
人間の価値を測るにはただ努力させるだけでは駄目だ。
力を与えてみればいい。
法や倫理を超えて自由を手に入れたときその人間の魂が見えることがある。
弱者が強者になったとき。
善良な市民が暴力を振るう自由を手に入れたときもそういうときに何が起きるのか興味があるんだ。
《中略》
あらゆるアバターの個性を熟知し、完全に模倣する。
何者にもなり得る君の個性とはどのようなものなのか、僕はとても興味があった。
だから、人を貸した。力を貸した。
でもね、そろそろ底が見えてきた。
最後の幕引きくらい、借り物ではなく君ならではの趣向を凝らしてみてはどうだろう。
何者としても振舞うことのできる君自身が、結局のところは何者でもなかった。君の核となる個性は無だ。空っぽだ。
君には君としての顔が無い。
のっぺらぼうだからこそ、どのような仮面でも被ることができたというだけだ。
そろそろお別れだ。死を運ぶ猟犬たちのお出ましだ。
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PSYCHO-PASS -サイコパス- 新編集版 第3話
槙島 聖護(まきしま しょうご) の台詞より
やはり 私はこういうキャラが好きらしい。
極度に純で高潔であるからこそ、同時に冷徹で残虐な面をも持合わせている…。
Rayna