妄想タイム(単発ストーリー)


同世代の女友だち△△が、彼女の地元の男友達2人を居酒屋に連れてきたのは半年前


よく喋る人と、クールな人の絶妙な組み合わせ


何度か居酒屋で顔を合わせたころ、日帰り温泉の計画が持ち上がり


クールな人、末くんが【オレ、車出そか】と、自ら言っておきながら、本人は気怠そうな雰囲気なのが気になった


私は私で車酔いしやすいため、少し不安が残った



当日はみんな、ひと通り車内で喋ったり歌ったりと、よくあるドライブを楽しんで


あと30分で目的地に着くところで、私以外の2人が騒ぎ疲れて寝てしまった


私は運転席の後ろに座っていたため、ルームミラー越しに末くんと目があった


もしや睨まれた?視野に入って邪魔ってことかな?


ドア側に体を寄せたら、今度はサイドミラーから目線を感じた


なんか喋ってくれよ!の圧ですか?サシでがっつり話したこと無い相手とこの状況は緊張しちゃう



【○○さん、大丈夫?】


え?うん、大丈夫ですけど…


【思い過ごしやったらゴメンやけど、車酔いしやすいタイプやったりする?】


『勘が良いですね、少し三半規管弱め…』


やっぱそうか、と呟きながら車を左に寄せ、【ちょっと出よか】と私に声をかけドアを開けてくれた


歩道のある側に誘導する末くんの手が私の腰に触れたのを感じた


こんなことされたら、意識しちゃいます(泣)


このさり気なさ…こういう振る舞いが非常に上手い人


末くんには遠距離の彼女がいることは聞いていたから、恋心を抱いちゃいけない人


なのにだ!

彼女持ちであるにも関わらず、彼は常に【オスです】シールを体中に貼っているような人


自分自身がオスであることを再認識するために、女性にこのような振る舞いをして反応を見ているとしか思えない


そんなに仲良くなっていないうちに、距離感鈍感な状態で近づいてくる悪い男なのだ



温泉、ご飯を経て



私以外のみんなの地元に着いた

この場で私も解散だと思い、車から降りる準備をしていたら


【○○さんの地元まで送ってくるから】と、△△たちに告げている末くんの声がした



続く