妄想タイム


正門side

○○さんと付き合ってることを報告するために、末澤先輩を誘ってランチに行くことになった週明け

エレベーターホールで末澤先輩が【あ、久しぶりですね、センパイ!】とテンション高めで男性に声をかけている

そのセンパイも同じようなノリだった

【時間平気だったら、皆で飯行こう】と誘われたので了承した

そのセンパイが誰かを手招きして、話しているのが見えた

【先に下に行ってて】と言われたので、俺と末澤先輩で先にエレベーターに乗り込んだ

ごめんな、以前お世話になったセンパイやから、正門のことも紹介するし

社内の人脈を広げてくれる末澤先輩は頼もしい


待っていると、さっきのセンパイともう一人男性の姿

あれって、藤ヶ谷さんかな?うん、多分そうだ


定食屋の席に座り、センパイが喋り始めた

【彼は出向で来てる藤ヶ谷くん、俺のチームにいるから連れてきた、以前は□□会社にいたんだって】

末澤先輩がすぐに気付いた

【□□って、○○さんもそこにいたような】

【ん?末澤んとこのリーダーの?】

はい、うちのリーダーです

【藤ヶ谷くん、○○さんって知ってる?】

はい、お世話になりましたし、先日、ご挨拶に行きました

【マジかぁ、あるんだなぁ、この業界、狭ッ】

センパイの豪快なリアクションが遠くに聞こえるほど、俺は目の前の藤ヶ谷さんのことで頭がいっぱいだった

この人が本当に元カノさんから逃げちゃった人なのか?そうは見えなんだよなぁ

ボーッと見ていたら、彼と目が合ってしまった

【あのー、この前、席で会いましたよね?】と藤ヶ谷さんも俺のことを覚えていた

はい、と頷くと、末澤先輩が【○○さんって、やっぱり怖かったですか?】と突如斬り込んだ


藤ヶ谷さんは少し考えて、口を開いた

【あっけらかんとした振る舞いに隠れてる○○さんの哲学に刺激を受けてました、なので怖いという印象は持っていません、業務で絡むことが無かったので、これが答えになっているか…】


仕事で絡まずに、お世話になったって、どんな関係だよ?

センパイがストレートに聞いてくれた

【相談に乗ってもらってました】

へぇー、○○さんってそういうタイプの人なんだ!俺も相談に乗ってもらおうかな(笑)

ニヤつきながら話すそのセンパイに、少し苛立った

俺の彼女なのに!!


【で、さっきの藤ヶ谷くんの分析は合ってんの?】

はぁ、ため息が出そう
俺はまだまだだ…そんな堅めな分析をしたことない

けど、末澤先輩が【結構、的を得ていると思います】と返答すると、藤ヶ谷くんはこう続けた

【芯の強さは今でも変わっていないようで良かったです、そういう人って魅力的ですよね】


は?魅力的??

ほら!やっぱりそうやん!わざわざ挨拶に来たのは、それが理由ちゃうの?

もしや?元カノから逃げちゃったのも○○さんが絡んでたりする?あかん、ライバル出現?!


おい、正門!どした?飯来てるで!

末澤先輩に言われて我に返った

どーしよ(*_*;
何を食べてるのか分からん

早く戻って○○さんの顔が見たい


続く