妄想タイム
正門side
付き合って2日目で○○さんの部屋に招かれた
思ってもない展開で緊張したぁ
俺にとって初めての年上の彼女で、ドキドキさせられっぱなし
さすがやな、なんて思ったけど、心地よかった
○○さんは仕事が残ってるらしく、5時過ぎぐらいで解散することになり
駅まで送ってくれると言って並んで歩いた
『あれ、来るときと違う道ですか?』と尋ねると
うん、と言葉少なに僕を細い道へと導いた
あ、咲いてる!
と弾んだ○○さんの声は思いの外、大きかった
【この濃いピンクの桜が咲いているか、確かめたかったんだ】
部屋で話していたときとは違う、少し幼い表情にドキっとした
微笑みながら桜を見上げる○○さんに
僕は初めてキスをした
【正門くんって路チューできちゃう人なんだね?】
えっ?もしや怒らした系??謝った方がエエの?
『いや、あの、ごめんなさい』
○○さんはすぐに笑って
【怒ってないよ、ちょっと意外だったから(笑)】
焦ったー
【私、路チューとか平気だよ】
そこまではっきり言われちゃうと、見たことのない歴代の彼氏さんたちの顔が浮かんできそうになる
○○さんがモテないはずがない
△△さんの他にも会社でちょっかい出してくる人おるやろうし、男友達もそれなりにおるよな
あれこれ考えながら歩いていたら、自然と彼女の手を握る手に力が入っていた
【どしたの?眉間にシワ寄ってるよ】
○○さんの言葉で現実に戻された
『もう少しだけ、一緒に歩いてもエエですか?』
彼女は俺の頬っぺたを2回ツンツンっと触って、歩き出した
あのツンツンは≪オッケー≫のサインであることが、数分経って分かった
よく行く近所のスーパー、ドラッグストア、お菓子屋さん、たまに覗く雑貨屋さん
彼女の日常を作っているエリアを知れたことで、さっきより距離が縮まったような気がして、心が落ち着いた
明日も職場で会う
ちょっと照れくさかったりしちゃうのかな
続く
