初心者のクロスバイク日記 -2ページ目

初心者のクロスバイク日記

趣味は自転車に乗ること。
と人に言えるようになるまでの日記。
目的地へ走行中に考えていたこと等を綴る思い出日記。

もっと 良い治療方があるのでは?

有名な先生を探してみては?

と、そういう方法で あきらめない。というわけではない。

緩和医療で家族間で できること や これからあらわれてくるであろう
病状を しっかり受け止める準備を

あきらめず 投げ出さず しなければ 病と戦う本人が 頑張れるはずもない

そういう 真剣に考えてる気持ちは

不思議と相手に伝わる。

患者本人が投げ出すこと やけになること 死を願うようになること。

そんなとき 家族も あきらめて、どうせ、、、と思いはじめたら

患者本人は どうなるか。

想像したくもない結果、体だけではなく
心までも さらに蝕まれていくだろう。

そして、最後を思うとき 深い悲しみのまま それをむかえることになるかもしれない。

家族もしっかりしないといけない。

本当に。

ジェムザール+シスプラチン併用療法をしたとき、
腫瘍は小さくならず

下がってほしい検査値も下がらず

ただ、副作用の苦しみをうけとめるほかなかった父親の姿をみた後、帰りによった本屋で

手がのびたのは、
『がんが消えた!』とか『ガンが小さくなる食事!!』だとか

そんな 藁にもすがりたくなるような見出しのタイトルの本

ガンの進行期に その類いの内容が全く役にたたない、さらには 真剣に考えて悩んでる人たちに変な希望を持たせるような 本だとわかっているのに、、、
そんな本に手がのびた。

数ページよめば

単なる健康本、早期発見早期治療したら まぁ よくなるかもしれないね。みたいな本であることに気づき本棚に戻した

私    あーブラックジャック先生。
      どうにかなりませんか?

ブ  よろしい、では 治療費1億円になりますけど
あなたに払えますか?

私   払いますとも、一生かけてでも。

なんて ならないかな。

医学の限界か。

緩和医療 では 医療用麻薬やステロイド、その他 薬に関心をむけがちだ。
 
しかし 家族は 口腔内ケアや衛生面をととのえること、患者本人が1日を少ない負担で 過ごせるように手伝える。もちろん、患者本人の訴えや生活状況を 医療従事者に伝え 治療方法につなげていくことも大切だ。

そういった協力。医療従事者や家族、患者本人がチームになる。それが理想の緩和医療だと
私は日々考える

それは 私が仕事で 反省すべき点が毎日あり、患者さんが 家族が 教えてくれたから。

今度は それが 父親から 教わることになるとは。

いやもう やめよう。

悲しみが でてくる考え方は。

いま、病院に向かう途中だしな。

母親の誕生日に告知とは、また運命なようにも感じる

そして私の仕事の休みがこの日だったことも。




しばらく ブログが 滞った

忙しいというより、ブログ以外に忙しくすることで 気持ちの整理が できていたからだろう。

話は 父親のガン治療

リンパ腫

最後の望みの

メルファラン大量化学療法プラス造血幹細胞移植

10月22日から開始

発熱性好中球減少症による発熱

またそれによる 肺炎、感染

下痢、吐き気、脱毛、皮膚障害(色素沈着)、いい表せないほどの倦怠感、尿道カテーテル挿入、うがいもできないほどの粘膜障害、
精神的な憂鬱、せん妄、不眠、からだの浮腫
など

いま、お見舞いに行ったとき 印象的だった副作用でもたくさん あった。

闘病、薬の副作用との戦い、死への恐怖との戦い、そして わずかな希望へと 治療の選択をとった決断、覚悟

いま、こうして ガン治療をする父親の闘病生活は
本当に大変だった。

良い結果が ほしい。

願いはそれだけだった。

しかし、11月7日 お昼頃 母親から 連絡

CT検査結果、腫瘍が小さくならなかったと。

、、、。

まず、事実を受け入れたくなかった。否定だった。自分の気持ちは。

おいおい、なんかの間違いだろ。と。

そのあとは、とりあえず から元気 の返事。

無理すると 携帯を打つ手は 震え、涙がこぼれる。
できることなら、

この悲しみやむなしさ、どうにもできない悔しさ
すべての負の感情をだしきるように

号泣したい。力いっぱい。

しかし、涙は 少し。

憂鬱な気持ちが 大きく、それが すっきりとれない。こんなに 大きいのに。

冷静にならないと。

まだ 終わったわけじゃない。

明日 11月8日(木) 主治医から 話がある。

実は この腫瘍は 放っておいて大丈夫!なんて言葉が、、、。あるわけないが、いや、、、。

父親の 涙はこの病気になるまで 見たことがなかった。
それが いつからか 見たこともない弱気に涙。
それも 見慣れた自分。

仕事の参考書として買ったはずの緩和医療の本を改めて読み、造血幹細胞移植の文献、読みなれない英語の論文を読むことで なんとなく平穏になったり

日々 胸ポケットにいれた携帯のバイブにヒヤッとしたり。。。

そんな風になんとなく、がんばれば 報われるとなんだかよくわからない 考えをしていた。

たぶん 現実逃避すれば この 嫌な時間が自分の前から通りすぎるのを期待していた。

いま、部屋は暗いまま。

目の前にある スマホを無意味に触る


小籔千豊さんの話のプリンではないが、

デパ地下のケーキ、もっと一緒に 父親と食べとけばよかったな。

今は とりあえず うがい ができて 喜んでいた。

腫瘍は小さくならなかったが。
父親の 癌は 治ったわけではないが

腸管の方の癌は小さくなった。

入退院をくりかえし、化学療法をしたことによる吐き気、脱毛、強い倦怠感の末の つかんだ結果

もっと 劇的な回復を してくれるのでは!?
と 根拠ない希望、みんなと違い うちだけは
奇跡的な回復!!

みたいなことも 期待はしていたが、 

やはりというか それなりの結果だ。

いやまぁ 前のめりにでてきたガンと上手く体が付き合ってくれたらな。 と考えたり。

来週の 火曜日にまた入院して なにやら難しい名前の治療をする。
治療名を初めて聞いたときは、なんだそりゃ?
ガン国立のホームページをみて読むと
医学って人間ってすごいな という感想。
あーきっと たくさんの方々のデータ反映して
今を生きている方々への治療に いたるんだろうな。ありがたいなー と しみじみ感じた。

手塚治虫さんの漫画ブラックジャックの言葉を思い出したりして、医学の限界やどうしようもないことに対する感情を抑えたり そんなことを思う日々

まぁ 余計なことを考えず今現在の父親の退院を素直に喜ぼう。
父親は 果物が 好きなので 新宿の千疋屋で
梨 『あきづき』千葉 と『 新甘泉しんかんせん 』鳥取 を 1つずつ。

祝日も 仕事で 祖父母も 含めての手土産だから 
値段は気にしなかったが、、、

あきづき 1080円
新甘泉     1296円   !!

わぉ。わ、私も一口 もらおう。





生き死にはものの常なり。医の 道はよそにありと知るべし