家族があきらめては いけない。 | 初心者のクロスバイク日記

初心者のクロスバイク日記

趣味は自転車に乗ること。
と人に言えるようになるまでの日記。
目的地へ走行中に考えていたこと等を綴る思い出日記。

もっと 良い治療方があるのでは?

有名な先生を探してみては?

と、そういう方法で あきらめない。というわけではない。

緩和医療で家族間で できること や これからあらわれてくるであろう
病状を しっかり受け止める準備を

あきらめず 投げ出さず しなければ 病と戦う本人が 頑張れるはずもない

そういう 真剣に考えてる気持ちは

不思議と相手に伝わる。

患者本人が投げ出すこと やけになること 死を願うようになること。

そんなとき 家族も あきらめて、どうせ、、、と思いはじめたら

患者本人は どうなるか。

想像したくもない結果、体だけではなく
心までも さらに蝕まれていくだろう。

そして、最後を思うとき 深い悲しみのまま それをむかえることになるかもしれない。

家族もしっかりしないといけない。

本当に。

ジェムザール+シスプラチン併用療法をしたとき、
腫瘍は小さくならず

下がってほしい検査値も下がらず

ただ、副作用の苦しみをうけとめるほかなかった父親の姿をみた後、帰りによった本屋で

手がのびたのは、
『がんが消えた!』とか『ガンが小さくなる食事!!』だとか

そんな 藁にもすがりたくなるような見出しのタイトルの本

ガンの進行期に その類いの内容が全く役にたたない、さらには 真剣に考えて悩んでる人たちに変な希望を持たせるような 本だとわかっているのに、、、
そんな本に手がのびた。

数ページよめば

単なる健康本、早期発見早期治療したら まぁ よくなるかもしれないね。みたいな本であることに気づき本棚に戻した

私    あーブラックジャック先生。
      どうにかなりませんか?

ブ  よろしい、では 治療費1億円になりますけど
あなたに払えますか?

私   払いますとも、一生かけてでも。

なんて ならないかな。

医学の限界か。

緩和医療 では 医療用麻薬やステロイド、その他 薬に関心をむけがちだ。
 
しかし 家族は 口腔内ケアや衛生面をととのえること、患者本人が1日を少ない負担で 過ごせるように手伝える。もちろん、患者本人の訴えや生活状況を 医療従事者に伝え 治療方法につなげていくことも大切だ。

そういった協力。医療従事者や家族、患者本人がチームになる。それが理想の緩和医療だと
私は日々考える

それは 私が仕事で 反省すべき点が毎日あり、患者さんが 家族が 教えてくれたから。

今度は それが 父親から 教わることになるとは。

いやもう やめよう。

悲しみが でてくる考え方は。

いま、病院に向かう途中だしな。

母親の誕生日に告知とは、また運命なようにも感じる

そして私の仕事の休みがこの日だったことも。