大満足のランチを済ませた後は車にみな再集合し、次の目的地へ。

D2街道、別名銘酒街道を北上します。


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右手にジロンド河をのぞみながら。



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確か車で停まり、少しポイヤック地区の説明を聞きました。


ポイヤックといえば、61の格付けシャトーのうち18ものシャトーが含まれていて、(しかもそれらの畑が栽培面積のほとんどを占める)、1級シャトーも3つ。
左岸でもっとも有名なアペラシオン。

そんなイメージのあるポイヤックですが、ガイドさんの説明によれば、精油や原子力発電所もあり、経済の基盤なんだとか。
さらに大西洋までわずか40kmの位置にあり、小エビの水揚げ産地でもあるそう。
潮の満ち引きが盛んで水質が美しいのだそうです。


そんなポイヤックが高品質のワインを生み出す理由は、約100万年前のギュンツ氷河期に運ばれた砂利。この砂利がポイヤックのアペラシオン全体にほぼ一様に堆積している上、砂利の堆積層が他のアペラシオンより厚いのだそう。 砂利は太陽熱を蓄積して、ブドウの成熟に貢献。ポイヤックは訪れて見るとわかるけれど比較的起伏も大きい。(サンジュリアンの印象とはそこが大きく異なった)もちろんその地形も水はけを向上させるのに寄与しています。


というわけで。
次の目的地のシャトーはポイヤックにあるのだけれど、D2街道には豪華シャトーが目白押し。ということで見学しつつ行くという行程。

このツアーでは「気になるところがあれば言ってくれれば停まります」というスタイルなのだが、「気になるところ」があるのは我々おたく二人組のみ。。
なので周りに(ほんの少しだけ)遠慮しつつ、さていくつかめぐりました。


まずはポイヤックを通り過ぎて、いったんサンテステフ地区まで北上しきってしまいます。


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サンテステフ地区に入りました。


サンテステフ。
最北の産地ということで、ボルドー市内と比べて気温が平均で1度低いそう。涼しい気候というのが第一の特徴。サンテステフの土壌は独特で、まず表土には砂利。この砂利層は、類似の砂利質土壌を持つほかのアペラシオンと比べて、すぐ下に他より多い粘土があるのが特徴。
左岸の他の地区と比べると、この粘土に向く品種であるメルローが多く植えられているのも特徴。さらに、石灰岩土壌も多く存在する。



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車はD2街道をずっと走らせていきます。
これは後で寄るMontroseのあたりかな?


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こんな風景がひたすら続きます。


このあたりはクリュ・ブルジョワ級のシャトーがたくさん。
シャトーメイネイ、シャトー フェランセギュール。


しばらくすると

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Rue de SEGUR。

そう、格付けシャトーの中では最北にあたるカロンセギュールのあたりまでやってきました。


ハートですっかりバレンタインワインかのように有名になってしまったカロンセギュールですが、18世紀、カロンセギュールと共にラフィットやラトゥールを所有していたセギュール伯爵が、「われラフィットやラトゥールをつくりしが、わが心カロンにあり」と言ったという有名な逸話が。

ハートマークはその心を表したものだといいます。



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カロンセギュールまで行ったら折り返して次はモンローズへ南下。

有名シャトーが目白押しのこのツアー。まだまだ慣れません。
ワインエキスパート取得したてで、必死に61シャトー暗記した直後というのは、人生で一番ふさわしい旅のタイミングだったように思います(笑) 

これらの写真たち、ちょっと、カロンセギュールだったか、モンローズのあたりだったかはあいまいなのですが。


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遠くに見えるはお花畑。
モン ローズでお花畑、というメモがノートに残ってました。


続いて訪れたのは
Ch. Cos d'Estournel


二級シャトー、スーパーセカンドの筆頭。
1982年にパーカーポイント100点を取得して以降、格付け一級に肉薄しているといわれ大人気のシャトーになりました。

ということでここは下車。

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おぉー
エチケットに印字されている建物そのものだ。と興奮する(我々だけ)
なんだかアジア風? こういうリッチな建物たちに見慣れてきたとはいえ、美しいたたずまいに圧倒されてしまいます。
しかもコスはポイヤックとの村境にあるのですが、すぐ隣りはラフィットを見下ろす丘の背に位置しているのが、訪れてみるとよくわかります。


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この辺りでガイドさんからメルローとカベルネの見分け方を教わるのですが、、素人には判別は難しい!


さて再びポイヤックへ戻ります。