前回の記事【稽留流産の手術①】2度目の稽留流産での手術が決まった時
先生に
「前回の手術の時、最後麻酔が切れかかったのか物凄く痛かったんですけど!」
と言ったところ
「あ〜〜〜〜そっかぁ〜〜
じゃあ今回はお薬変えましょ!前回のお薬より痛みを止める効果が高い、まあ言ってしまえば麻薬ですね。麻薬と言っても安全な量しか使用しないのでクセになったりする事は無いので安心してください。」
麻薬…
この先生はざっくばらんでストレートな表現が多く、たまに「言い方…!」と思う事がありましたが腕は確かで助産師さんたちからの信頼も厚く、私も信頼していたので不安はありませんでした。
前回の手術も本当に20分足らずで終わりましたし、術後の経過も良く、この先生にお願いして良かったと思っています。
私は日頃から調べる事が大好きで、少しでも気になる事はネットで検索してとことん調べ尽くしていました。
しかし、今回妊娠した時にいい事も悪い事もたくさん目にして、結局はなるようにしかならないんだと思うようになり、手術について調べる事はしないようにしていました。
でも「麻薬」と言われてしまうとどうしても気になってしまい、使用する麻酔薬の名前で検索してみた所「副作用 悪夢」と言うキーワードがヒット。
あ、あ、あ、あ悪夢ですか…
体験エピソードを読んでいると術中にサイケデリックな悪夢を見たと言う話が多く、中には
「二度と手術したくない」
「気持ち悪くて何度も吐いた」
等、冷や汗ものの体験談がザックザック(笑)
まじか……
途端に怖くなってしまいましたが
悪夢具合←については個人差があるようだったので
楽観主義の私はそんな酷い夢を見ることはないだろうとひたすら自分を信じる事にしました。
そして手術の日
助産師さんの問診の時
手術に使用する麻酔薬の確認が行われ
「人によっては悪夢を見ることがある」と言われました。
どうやら噂レベルでは無く本当に悪夢を見ちゃうみたいです
もうこうなったらどんな悪夢を見るのか楽しみにしてやる!!←
くらいの気持ちで手術に挑みました。(前向き)
2回目なので段取りは慣れたもの。
手術台に横たわりお腹に手を当てて
「来てくれてありがとう。また来てね!」と呟きました。
「麻酔入りますね〜」
と言う声が聞こえてスーーーーっとひんやりしたと思うと、とても気持ちよくなりました。
瞼は重く目は開けられないものの
やはり耳は聞えるようで人の声が機械でサンプリングされたように聞こえました。
まるで、器具のカチャカチャ音や看護師さん達の声がパフュームの様なテクノポップサウンドに聞こえ、結構ノリノリ。
頭の中でテクノポップサウンドが流れる中、
瞼の裏ではCGポリゴンのブロックが積み上げられては崩れるを繰り返し、私はストレッチャーに乗せられ色んな部屋に入るのですが、その度に部屋の色がサイケデリックに変わり、壁がポリゴンの様に崩れて、自分の体は焼き菓子のメレンゲの様にクシュっと崩れてしまいそうな感覚に陥りました。
ええ。ええ。
完全ラリってますね(笑)
麻薬、ダメ、絶対!
手術も佳境に入った頃
またもや下腹部に違和感。
今回は痛みこそありませんでしたが
下腹部の内臓をグイグイされる感覚があり
「お腹気持ち悪いよ〜〜」と言ったのを覚えています。
なんとも言えない不快感。
不快感と共にテクノポップサウンドは聞こえなくなり、瞼のCGポリゴンも消えました。
「うんうん。気持ち悪いねぇ。もう少しだよ〜〜」と言う声が聞こえて手術が終わりました。
移動ベッドに乗せられ部屋に移り麻酔が完全に醒めるまで少し眠りました。
結果悪夢は見ずに済みましたが、テクノポップサウンドの世界でラリると言う何とも貴重な体験をしました。
いや、こんな体験しなくていいんですけどね。
とりあえず痛く無かったし、怖い悪夢を見なかったので良しとしよう。
この手術の経過も順調で術後1ヶ月半くらいで生理が再開し、基礎体温も整いました。
慣れたとは言え出来るならもう二度と経験したくない出来事。
妊娠も手術ももういいです。。
穏やかに暮らしたい。
心からそう思いました。