ちょっと前になりますが、
レイマックプレスの第74号を発行しました。
今回は、愛知県春日井市で洋食店「オガッシ」と春日井市役所12階の「展望レストラン」を運営し、中国でもすき焼き店を出店している、オガッシダイニングの緒方利哉さんにインタビューしています。
緒方さんの起業家としてのチャレンジのストーリーは、多くの起業家・経営者・ビジネスマンに飛躍のための大きなヒントを与えてくれます。
レイマックプレスのご購読はこちらから。
33歳の春に東証一部の上場企業を辞めて、退路を断って資格にチャレンジしていた時代がありました。退路を経ってチャレンジ・・なんて書くとカッコイイですが、実際は勢いで会社を辞めただけの、無収入プータローです。
会社を辞める1年前に結婚していて、奥さんには働きに出てもらって、僕は勉強する毎日。最低なダンナですね・・。
こんなことして、自分は大丈夫なのか?
本当に合格できるのか?
資格を取った後、仕事として成り立つのか?
そもそも食っていけるのか?
毎日、そんなことばかり考えていて、悶々としていました。
そんなある日、
学生時代の女友達から「結婚するから、披露宴に来て欲しい」という連絡を受けました。
快諾すると、
現在の職業・勤め先を書いて欲しい、という紙が送られてきました。
式の当日、席次表で皆に紹介するためです。
さて、何と書くか。
まさか、「プータロー」とは書けない。
悩んだげあげく、「経営コンサルタント」と書きました。
今はプータローだが、資格を取って、いつかはなる、という気持ちを込めたのです。
披露宴当日、
「経営コンサルタント」と印刷された自分の席次表を見て、正直、赤面しました。
何の経験も実績もない、資格さえもまだ取れていない自分が、偉そうに名乗っちゃったよ。
宴もたけなわ、新郎新婦が参列者の席をまわって挨拶するタイム。
幸せいっぱいの2人が僕の席にも来てくれました。
新郎は、父親が築いた立派な会社の次期社長。なおかつ自らも起業して会社を経営するやり手の企業家。僕と同年齢ですが落ち着いていて、めちゃくちゃ輝いている。それに比べてオレは無収入プータロー・・・。この差はいかんともしがたい。
新郎は席次表の僕の職業を見て、言いました。
「あ、経営コンサルタントをされているんですね!じゃあいつかウチの会社もお願いしようかな」
100%ザ・社交辞令。
でも僕は嬉しくて「その時は是非、よろしくお願いします」と頭を下げました。
それから数年後、父親の会社の代表に就いた新郎の彼が、僕に連絡をくれました。僕は経営コンサルタントとして起業し、何とか事業を軌道に乗せたところ。
「豊田さん、ウチの会社の決算発表会で、社員の前で講演をして欲しいんだけど」
という依頼でした。
「もちろん!」
喜んで引き受けさせて頂き、精一杯務めさせて頂きました。講演内容は好評で、その後も年に1回だけ、講演のお仕事を頂いていました。
これだけでも「あの時言われたことが、実現した」と喜んでいたのですが、
今年の9月から、この会社の監査役に就任することになりました。
「監査役として、経営コンサルタントとして、毎月アドバイスをして欲しい。」
社長からこう言われた時は、本当にビックリしました。
披露宴での社交辞令が、スゴイ形で現実になりました。こういうのを『思考は現実化する』と言うのだろうか。いやいや、たまたま運が良かっただけなのか。
無収入で潰れそうになっていたあの頃の自分へ。
月並みな言葉ですが、あきらめなくて良かったな、と言ってあげたい。
これからも、初心を忘れず、信念を曲げず、当たり前のことを当たり前に、愚直にやっていこう。
中小企業経営者の笑顔のために、フルパワーで、頑張りたいと思います。
【追伸】
10月21日に、
「100人の起業家から学んだ10個の大切なこと」
と題したセミナーを行います。
愛される会社プロジェクトとしては34回目となるセミナーです。
私が実際にインタビューした70人を超える起業家と
コンサルティングの仕事を通じて出会った経営者を合わせて
100人超の人たちから学んだ経営・起業のヒントを10個に
まとめてお伝えするセミナーです。
起業のヒント、経営のヒントが得られます。
ご都合がつけば、是非ご参加ください。
【テー マ】:
100人の起業家から学んだ10個の大切 なこと
【日 時】 :2014年10月21日(火) 19時~20時45分(18時半 受付 開始)
【場 所】 :ウインクあいち 1205 名古屋市中村区名駅4-4-38
【料 金】 :3000円(税込み)
愛P会員は割引あり※ 友割あり(ペアで参加されますと、各お客様1000円オフ
【定 員】 :30名
【懇 親会】:予算別途3000円くらいです。
お申込みはこちらから
会社を辞める1年前に結婚していて、奥さんには働きに出てもらって、僕は勉強する毎日。最低なダンナですね・・。
こんなことして、自分は大丈夫なのか?
本当に合格できるのか?
資格を取った後、仕事として成り立つのか?
そもそも食っていけるのか?
毎日、そんなことばかり考えていて、悶々としていました。
そんなある日、
学生時代の女友達から「結婚するから、披露宴に来て欲しい」という連絡を受けました。
快諾すると、
現在の職業・勤め先を書いて欲しい、という紙が送られてきました。
式の当日、席次表で皆に紹介するためです。
さて、何と書くか。
まさか、「プータロー」とは書けない。
悩んだげあげく、「経営コンサルタント」と書きました。
今はプータローだが、資格を取って、いつかはなる、という気持ちを込めたのです。
披露宴当日、
「経営コンサルタント」と印刷された自分の席次表を見て、正直、赤面しました。
何の経験も実績もない、資格さえもまだ取れていない自分が、偉そうに名乗っちゃったよ。
宴もたけなわ、新郎新婦が参列者の席をまわって挨拶するタイム。
幸せいっぱいの2人が僕の席にも来てくれました。
新郎は、父親が築いた立派な会社の次期社長。なおかつ自らも起業して会社を経営するやり手の企業家。僕と同年齢ですが落ち着いていて、めちゃくちゃ輝いている。それに比べてオレは無収入プータロー・・・。この差はいかんともしがたい。
新郎は席次表の僕の職業を見て、言いました。
「あ、経営コンサルタントをされているんですね!じゃあいつかウチの会社もお願いしようかな」
100%ザ・社交辞令。
でも僕は嬉しくて「その時は是非、よろしくお願いします」と頭を下げました。
それから数年後、父親の会社の代表に就いた新郎の彼が、僕に連絡をくれました。僕は経営コンサルタントとして起業し、何とか事業を軌道に乗せたところ。
「豊田さん、ウチの会社の決算発表会で、社員の前で講演をして欲しいんだけど」
という依頼でした。
「もちろん!」
喜んで引き受けさせて頂き、精一杯務めさせて頂きました。講演内容は好評で、その後も年に1回だけ、講演のお仕事を頂いていました。
これだけでも「あの時言われたことが、実現した」と喜んでいたのですが、
今年の9月から、この会社の監査役に就任することになりました。
「監査役として、経営コンサルタントとして、毎月アドバイスをして欲しい。」
社長からこう言われた時は、本当にビックリしました。
披露宴での社交辞令が、スゴイ形で現実になりました。こういうのを『思考は現実化する』と言うのだろうか。いやいや、たまたま運が良かっただけなのか。
無収入で潰れそうになっていたあの頃の自分へ。
月並みな言葉ですが、あきらめなくて良かったな、と言ってあげたい。
これからも、初心を忘れず、信念を曲げず、当たり前のことを当たり前に、愚直にやっていこう。
中小企業経営者の笑顔のために、フルパワーで、頑張りたいと思います。
【追伸】
10月21日に、
「100人の起業家から学んだ10個の大切なこと」
と題したセミナーを行います。
愛される会社プロジェクトとしては34回目となるセミナーです。
私が実際にインタビューした70人を超える起業家と
コンサルティングの仕事を通じて出会った経営者を合わせて
100人超の人たちから学んだ経営・起業のヒントを10個に
まとめてお伝えするセミナーです。
起業のヒント、経営のヒントが得られます。
ご都合がつけば、是非ご参加ください。
【テー マ】:
100人の起業家から学んだ10個の大切 なこと
【日 時】 :2014年10月21日(火) 19時~20時45分(18時半 受付 開始)
【場 所】 :ウインクあいち 1205 名古屋市中村区名駅4-4-38
【料 金】 :3000円(税込み)
愛P会員は割引あり※ 友割あり(ペアで参加されますと、各お客様1000円オフ
【定 員】 :30名
【懇 親会】:予算別途3000円くらいです。
お申込みはこちらから
先日、
以前に1~2回は会ってしゃべったことはあるけれど、
とくに親しいわけでもなく、
仕事を一緒にしたこともない人から、
突然、メールがありました。
そこには、
現在その人が勤めている会社での仕事に関することで、
ビジネスのある分野における専門的な質問が書かれていました。
その人がその問題の解決を迫られ、誰かに聞こうと思ったとき、
「豊田さんの顔が浮かんだ」、
ということで、メールをくれたのです。
僕のことを思い出してもらったことは嬉しいのですが、
質問の内容は専門的で、
簡単に答えられることではありません。
多少は調べて、間違いがないか、裏を取る必要があります。
またメール文面の内容のみから返答をするには、
不確定な要素もあります。
それらをその人に問い直して、
しっかりと質問内容を確定してからであれば答えられますが、
それに時間を使うのも、
なんだか気が進みません。
だって、「無料で教えてくれ」という相談ですからね。
その人にしてみれば、
その問題で困っていて、
豊田さんなら教えてくれそうだから、
気軽な感じで聞いてみた、
できれば教えて欲しい(もちろんタダで)、
ということなんですね。
悪気はまったくない。
でも、
僕はアドバイスしたり相談に乗ったりすることで食っているわけで、
「顔見知りだから」
という理由でタダで相談に乗るわけにはいきません。
もしそれをやって、
豊田さんは無料で相談に乗ってくれるコンサルだ、
と認知されてしまったら、
「商売あがったり」
になってしまいます。
そんな、豊田さん、ケチだな~。
それくらい教えてあげればいいじゃない。
と思う人もいるかもしれないんですが、
これが僕たちのビジネスですから、
譲れないんです。
特別に親しい人や、
日頃から何かでお世話になっている人からの質問であれば
喜んで答えますが、
そういう相手でもない、
ということも、答える気が起きない理由のひとつです。
ちょっと前に、映画を見ました。
売れないミュージシャンの話だったのですが、
こんなシーンがありました。
そのミュージシャンはあまり売れていなくて、
毎日の生活のお金にも困っている。
そんな彼が、
ある時、知り合いの大学教授の自宅へ夕食に招かれます。
行ってみると教授夫妻と、その友人夫妻が来ていました。
食事をしながら雑談をしていると、
彼はミュージシャンなのだ、という話題になる。
友人夫妻は、それなら是非一曲歌ってくれ、と言う。
教授も、では、あの昔のヒット曲をやってくれと頼む。
ミュージシャンは気が進まないながらも、
教授から頼まれて断り切れず、
仕方なくギターを持ち、歌い始める・・。
素晴らしい歌声に、みんなは聞き惚れ、
一緒に口ずさみ始める。
しかし彼は、歌の途中で耐え切れなくなり、
歌うのをやめて、
教授に向かってこう言う。
「オレは歌を歌うことで金を稼いでいる。
遊びや道楽でやっている訳じゃないんだ。
だから、友人だからといって、タダで歌いたくない。
あんた(教授)だって、友達の家でタダで講義をしないだろ?」
この言葉に、僕は深くうなずきました。
経営のアドバイスをするのも、
歌を歌うのも、
材料を消費するとか、仕入れるとか、
その場で何か物質的なコストが発生するわけではありません。
だから、
はたから見れば、
「別に減るもんじゃないでしょ」
ということになります。
でも、
見えないところで、
研究したり、練習したり、頭をひねったりして、
努力を積み重ねています。
その努力によってスキルを磨き、
プロとして仕事をしています。
今まで気が遠くなるほどの時間を費やして、
最高のサービスが提供できるように頑張っているのです。
だから、
「別に減るもんじゃない。ちょっとタダでやってよ」
という依頼に、
そうそう簡単にこたえるわけにはいかないのです。
声をかけてくれたことは嬉しい。
必要とされたことに感謝しなければいけない。
でも、プロとして、タダは嫌です。
逆に、
自分が何かのプロとして仕事をしている人なら、
そんな依頼の仕方をしてはダメです。
自分だったら、いやでしょ?
そんなことを思った、ある夏の夜、でした。
(メルマガ「愛される会社の法則」第487号より)
※メルマガの登録はこちらから。
以前に1~2回は会ってしゃべったことはあるけれど、
とくに親しいわけでもなく、
仕事を一緒にしたこともない人から、
突然、メールがありました。
そこには、
現在その人が勤めている会社での仕事に関することで、
ビジネスのある分野における専門的な質問が書かれていました。
その人がその問題の解決を迫られ、誰かに聞こうと思ったとき、
「豊田さんの顔が浮かんだ」、
ということで、メールをくれたのです。
僕のことを思い出してもらったことは嬉しいのですが、
質問の内容は専門的で、
簡単に答えられることではありません。
多少は調べて、間違いがないか、裏を取る必要があります。
またメール文面の内容のみから返答をするには、
不確定な要素もあります。
それらをその人に問い直して、
しっかりと質問内容を確定してからであれば答えられますが、
それに時間を使うのも、
なんだか気が進みません。
だって、「無料で教えてくれ」という相談ですからね。
その人にしてみれば、
その問題で困っていて、
豊田さんなら教えてくれそうだから、
気軽な感じで聞いてみた、
できれば教えて欲しい(もちろんタダで)、
ということなんですね。
悪気はまったくない。
でも、
僕はアドバイスしたり相談に乗ったりすることで食っているわけで、
「顔見知りだから」
という理由でタダで相談に乗るわけにはいきません。
もしそれをやって、
豊田さんは無料で相談に乗ってくれるコンサルだ、
と認知されてしまったら、
「商売あがったり」
になってしまいます。
そんな、豊田さん、ケチだな~。
それくらい教えてあげればいいじゃない。
と思う人もいるかもしれないんですが、
これが僕たちのビジネスですから、
譲れないんです。
特別に親しい人や、
日頃から何かでお世話になっている人からの質問であれば
喜んで答えますが、
そういう相手でもない、
ということも、答える気が起きない理由のひとつです。
ちょっと前に、映画を見ました。
売れないミュージシャンの話だったのですが、
こんなシーンがありました。
そのミュージシャンはあまり売れていなくて、
毎日の生活のお金にも困っている。
そんな彼が、
ある時、知り合いの大学教授の自宅へ夕食に招かれます。
行ってみると教授夫妻と、その友人夫妻が来ていました。
食事をしながら雑談をしていると、
彼はミュージシャンなのだ、という話題になる。
友人夫妻は、それなら是非一曲歌ってくれ、と言う。
教授も、では、あの昔のヒット曲をやってくれと頼む。
ミュージシャンは気が進まないながらも、
教授から頼まれて断り切れず、
仕方なくギターを持ち、歌い始める・・。
素晴らしい歌声に、みんなは聞き惚れ、
一緒に口ずさみ始める。
しかし彼は、歌の途中で耐え切れなくなり、
歌うのをやめて、
教授に向かってこう言う。
「オレは歌を歌うことで金を稼いでいる。
遊びや道楽でやっている訳じゃないんだ。
だから、友人だからといって、タダで歌いたくない。
あんた(教授)だって、友達の家でタダで講義をしないだろ?」
この言葉に、僕は深くうなずきました。
経営のアドバイスをするのも、
歌を歌うのも、
材料を消費するとか、仕入れるとか、
その場で何か物質的なコストが発生するわけではありません。
だから、
はたから見れば、
「別に減るもんじゃないでしょ」
ということになります。
でも、
見えないところで、
研究したり、練習したり、頭をひねったりして、
努力を積み重ねています。
その努力によってスキルを磨き、
プロとして仕事をしています。
今まで気が遠くなるほどの時間を費やして、
最高のサービスが提供できるように頑張っているのです。
だから、
「別に減るもんじゃない。ちょっとタダでやってよ」
という依頼に、
そうそう簡単にこたえるわけにはいかないのです。
声をかけてくれたことは嬉しい。
必要とされたことに感謝しなければいけない。
でも、プロとして、タダは嫌です。
逆に、
自分が何かのプロとして仕事をしている人なら、
そんな依頼の仕方をしてはダメです。
自分だったら、いやでしょ?
そんなことを思った、ある夏の夜、でした。
(メルマガ「愛される会社の法則」第487号より)
※メルマガの登録はこちらから。
