世間からやや遅れて、『スティーブ・ジョブズⅠ・Ⅱ』を読んでいます。
まだⅠを読んでいるところですが、めちゃくちゃ面白いですね。
今まで他のジョブズさんの本を読んだこともありますが、そこから受けた印象は「偉大な経営者(ややとんがってはいるが)」というものでしたが、この「スティーブ・ジョブズ」を読んで印象は変わりつつあります。
ここで描かれているジョブズさんは、経営者というよりも、アーティスト。
自分が作りたい製品に対するこだわり方が半端じゃない。妥協は一切許さない。
・・・こう書くとカッコいいですが、そのこだわりが自己顕示欲とからまって、多くの人と衝突し、そして疲弊させてしまいます。
「天才だけど困った人」というのが、ジョブズと関係した人たちの評価のようです。
読者としては、その困った人ぶりがとてもチャーミングに思えるのですが、当事者たちはさぞかし大変だったでしょうね。
画家、作家、音楽家などのように、芸術作品のアーティストと呼ばれる人たちは自分の作品の完成度にこだわって当然。
しかし、コンピュータという分業が避けられない工業製品を作る人が「アーティスト」になると、人間関係を含めてぐっちゃぐちゃになってしまう・・・ということがこの本(Ⅰを読んだところですが)に分かりやすく書かれています。
そのぐっちゃぐちゃぶりが何とも面白いんですけどね。
あとでこの基板を見ていただけたらいいなと思う。こんな美しいプリント基板は見たことがないというくらいだからね。(by スティーブ・ジョブズ)
コンピュータの奥底で、普段は誰の目にも触れないプリント基板にまで美しさを求めるジョブズ。
これは、僕たちに「お客様の見えないところにまで気を配れ」というメッセージだと思います。そこまでこだわらないと、本当にクールなものは出来ないのだ、ということです。
さて、Ⅱではどんなジョブズに出会えるのか。
楽しみにしています。

