メキシコ文化を知る | ずぼらママのお気楽育児学

メキシコ文化を知る

子供が思うように育たないとか、やる事を忘れちゃうとかってイライラしている事が、実はすごく小さい事でクヨクヨしているだけなんじゃないか、と考え方を根底から覆されるような出来事がありました。

息子はサッカーチームに所属しています。市内にはいくつか少年サッカーリーグがあり、通常は同じリーグ内で試合を重ねるのですが、コーチの人脈を利用して時々他のリーグのチームと練習試合を行います。先日は、メキシコリーグ(スペイン語を話す国の人たちが主に集まっているサッカーチーム)との練習試合がありました。

さて、当日。

息子のチームは11時試合開始なら、10時には全員集合し準備運動と軽い練習を行います。この日も当然1時間前に到着し、試合に備えていました。

それなのに、相手チームは試合時間10分前でも2-3人しか集まっていません。大丈夫かな、と心配もむなしく、結局8人で試合開始となりました。しかも、アップも無く、コーチからの話も無く、いきなり挨拶・試合開始。コーチも別に何も指示なさっていませんでしたので、指導方針の違いなのでしょう。

人数差がある試合ですから、メキシコリーグが相当不利な状態であることは一目瞭然です。前半終了間際にあと2人到着しましたので、後半はやっと10人。息子のチームが大勝して終わったのは言うまでもありません。

同じチームの保護者の方いわく、『メキシコリーグはどのチームと対戦しても、同じですよ。試合開始時間に全員そろった事なんて見た事ありませんから。』とのこと。

国民性なのか、それとも単にこの市のメキシコリーグがそうなのか、そこは定かではありませんが面白いものを目撃できたと感じた反面、時間通りに集合できて準備をして試合に臨める息子は、社会性の部分では十分育っているのではないかと、評価のハードルが下がったというか、目線がぐっと動いたのを感じた出来事となりました。

出身地によって多少の違いこそあれほぼ単民族の日本で育った私にとっても、息子にとっても他の文化圏の人たちを見るというのはとても刺激的で面白い反面、自分たちの生活ルールの基盤となる物をしっかり意識しておかないといけないな~と身が引き締まる思いがしました。