つばを吐く子 | ずぼらママのお気楽育児学

つばを吐く子

今日も湯汲先生のブログから、青字はブログの引用です。

なかには「人の上に立とう」という気持ちが強まる子がいます。反抗的な態度だけではなく、人から命令されるとそれに対して怒ります。怒りが、叩いたり蹴ったりという姿になって表れます。なかにはつばをはく子もいます。

日本にいた頃スリングの会を開催している時につばを吐く小さな子に会った事は何度もありますし、そういう悩みを打ち明けるお母様とも沢山お話しました。その頃出会った皆さんはお子さんに『つば、ペーってしちゃだめだよ。』と向き合っていらしたので、つば吐きがそんなに問題になるとは考えた事もありませんでした。

また息子はつば吐きをした事もなかったので、これが自我の発達に伴う命令に対する反抗であるとは思いもしませんでした。子育てって本当に奥深いものです。


大人から命令されたときに、怒った表情、つばはき行動が出る子がいます。これらの行動は、社会性の発達からみて問題で、ゆくゆく他の子や人と上手く関係が持てなくなる可能性があります。だから「お母さんに何てひどいことをするの」と真剣に注意し、止めさせなくてはいけません。

この点については下段に別記します。


当然ですが子どもは、大人は自分よりも下の存在と思います。ですから、大人から指示や命令されたりすると「下男・下女のくせに」と似た思いからか、さらに強く反発するでしょう。


子どもは、反抗=自己主張しながら自立への道を歩んでいるのでしょう。


やはり、子供は大人の事を自分の小間使いくらいに思っているわけですね。だからこそ、決定権は大人にあるという姿勢を崩してはいけないのだ、と改めて感じました。そしてその上下関係にもがくからこそ、思い通りに行かないといっては騒ぐわけですね。

息子の場合はちょうど2-3歳といえば保育園生活に合わずに登園拒否、あげく園に到着すると熱が出て、吐くという暮らしをしていたので、子供の様子に振り回されて完全に子供の管理下にあったと言って過言でないでしょう。別の方法で回避できる事もあったかもしれない、と思ったりしますが当時の事は精神的にも詰まっていたので何も思い出せません。この点、今問題に直面している皆さんのお役に立てず申し訳ありません。


それより、つばを吐く子のその後ですが、今息子のクラスに一人『俺様の言う事をきけ、ぺッ!』という感じで、大人がいない所(正確にはその子の親がいない所)だと、お友達に何か言うたびにペッとつばを吐く子がいます。私は偶然目撃したので、『ちょっとつば吐くっておかしいでしょ。』と注意したのですが、その時は『まちがえました』と謝りました。

しかし息子によると、その子は常に大人がいない所だと全部自分の言うとおりに皆を従わせたがるようで、従わないとペッとつばを吐くそうです。9月に新学期が始まって最初は下校時にみんなでサッカーなどして遊んでから帰っていたのですが、半年たった今はその子はひとりぼっちで外に出てきて、誰にもバイバイ言ってもらえないまま帰っていきます。

『ひとりだったよ』と息子に言っても、『もう誰もあの子とは遊ばないよ。だって言うこときかないとツバだよ。それも強引な要求だし、●●と遊ぶより俺と遊ぶ方が楽しいだろう?楽しいって言え。だよ。もうウンザリだよ。』とのこと。更に蹴る、物を投げるなどの暴力もありますので、だいぶ問題なタイプと言えるでしょう。問題はこの子は親の前ではものすごく良い子である、ということです。この子とは息子の意思で距離を置き始めましたので、最近はこの子のお母様とお話する機会も減ってしまいましたから、そのご家族が学校のお友達の変化をどのように受け止めているのはわかりません。しかし客観的にみても大変残念な状況といえます。


2-3歳の子のつば吐きにはここまでの裏の意味はないと思いますが、(上述のお子さんのご両親が向き合ったかどうかは別として)やはり向き合うべき時にしっかり向き合っておかないと、大きくなって親の目のみえない所で、どんどん問題が大きくなってしまう可能性があるという例を見た気がします。


問題の芽は早いうちに摘み取る。
これも葉っぱちゃんを育てるのと同じなんですよね。

葉っぱは、言い訳しないし反抗しないからね、無条件でかわいがれるんですけど。