大人の役割(下)-2 | ずぼらママのお気楽育児学

大人の役割(下)-2

引き続き湯汲先生のブログから大人の役割についての考察です。青字はブログの引用です。今回は昨日の続きです。


認めることの大切さ

赤ちゃんは、「ダメ」という禁止の言葉に動きを止めます。禁止の言葉は「抑止・抑制の言葉」でもあります。ほめ言葉はこの反対です。ほめられると、嬉しくなってもっとやりたくなったりします。ほめ言葉は、動きを「促進する言葉」といえます。


この辺りの事は子育てスタートの頃に何かで知りました。このブログの基本ポリシーでご紹介している通り『叱らない・ダメって言わない育児』を目指していたのですが、この効果も受け取る子供の性質によって千差万別であるといえるでしょう。それでも褒められて嫌な気分になる子供は無いでしょうから、やはり動きを促進する言葉かけというものは、親の方も意識して損はない気がします。


なお、子どもが嬉しくなるほめ言葉ですが、成長につれて内容が変わります。「マル」→「お兄さんだね(大きくなったことを喜ぶ)」→「上手になったね(上達できたことが嬉しい)→「さすが~だな(年齢相応であることで満足)」と変化します。

ほめ言葉もバリエーションを持たせなければ、マンネリ化してしまうということですね。
元来ネガティブな息子は『上手じゃない!』と上っ面だけ褒めると『そんなわけないでしょ。クラスの子はもっと上手いんだよ。』とその言葉自体を拒絶します。感覚派とでも呼びましょうか。その感覚はかなり図星の事が多いので、適当な感想は謹んでいます。

結構めんどくさいタイプですが。


これまで二回にわたり、大人の役割について述べてきました。判断基準を示すこと、枠組みを決めること、ほめながら望ましい行動を促進することの三つです。このような関わりのなかで子どもは、自分の存在を認められているとの実感が持てるようにもなります。


今、私と夫がひそかに後押ししているのが春季のサッカー練習に参加する事なんですね、もう既に申込締め切りは過ぎているのですが、たぶんまだ空きがあるだろうと踏んでいるので最後まで望みは捨てずにいます。

今までは何度も説明したり、参加する意義を言い聞かせたり、押して押してという感じで渋々納得させる→でも実際参加すると誰よりも楽しんでいるし、あー楽しかったとなる。という繰り返しでした。

今回はもうその話が出ただけで『あ~無し無し!』という頑なな態度になってしまうので、たまたまスポーツを見ていて足が速い選手の活躍を目にした時に、『あなたも足が速いし、サッカーのゲーム中にサーっとみんなを切り抜けてドリブルするのは、本当に見ててカッコイイよね。』と、さりげなく活躍を褒める程度にとどめています。

本当は『だから、やれ!って言ってるの!!!』

と言いたいのですが、ぐっと、ぐっとこらえているわけです。

凡才の私からしたら、長所に気づかないとか長所を大事にしないなんて、もっての他なんですけどね。

自分の存在を認められていると実感が持てるようになる。

これこそ究極の目標かもしれません。

卑下する事無く、威張る必要もなく、人をいじめる必要もなく、そしてどこまでも自分の長所を伸ばしていく。理想ですね、遠い道のりです。