もはや忘れかけた自分
ふと全身を覆う過日の想い
血液が重くなった
こみ上げてくるのは涙か
何の涙か
誰のための涙か
でも泣きはしない
テレビで奇妙なノイズがする
電話が鳴る
消えた
夢から覚めたみたいだ
世界が変わった
元に戻ったのか
今までどこにいたのか
思い出せない
安心した
そして残念に思った
もう一度戻りたいと思った
どこに戻りたいのか
目を閉じて振り返った
もう扉は閉ざされていた
後ろに道は無かった
一人佇んでいる
人混みは心地よいサウンド
いつになく
今は何も心を乱さない
ゆっくり歩く
それだけでいいんだ
誰も邪魔はしない
誰も敵ではない
その代わり
誰も味方でもない
涙が出た
今度は本当に泣いた