光を見る目を持つ人、闇を見る目を持つ人。
(画像お借りしています)神戸・元町商店街のなかにちっちゃな映画館があって、面白い映画をやってるのでたまに行きます。今回は友達に教えてもらって気になっていた、ロウ・イエ監督の『ブラインド・マッサージ』。http://www.uplink.co.jp/blind/南京の盲人マッサージ院を舞台にした人間模様。光を見る目を持つ人と、闇を見る目を持つ人。視覚がない人と言うのはそれを補う分、触覚や嗅覚や、その他の 感覚が研ぎ澄まされる、というのはよく聞くけれど、観ている側までそれに引きずられてなにもかもが鋭敏になり、同じように闇の中で痛みや匂いを感じてるような気になってくる。「目が見えない」人たちの世界の濃密さと苛烈さに喉元をつかまれて、息が詰まり、口がきけなくなる。心というより身体と感覚に訴える、ものすごく強烈な映画でした。訴えているのは愛と、美と、生命。というとキレイに聞こえるけれど、闇と泥を這いずり回るような、なまなましく本能的な、それぞれの人生。お勧めか?と言われると、正直、「体調の良い時に観に行くことをお薦め」って感じだけど…でも、間違いなく強烈な名作です。