歯科衛生士の私が
歯科医院で行っている
30分のメンテナンス
の内容について
書きたいと思います。
(メンテナンスとは、治療が全て終わった後に行う1ヶ月から6ヶ月ごとの定期検診orクリーニングの事です)
 

《30分で行う内容》 

 


🌸口腔内チェック
(歯石や歯垢の有無・前回との比較)

🌸ブラッシング指導
(良い点を伝えて誉める、
磨き残しやリスク部位の説明等)

🌸ブラッシング
(歯垢の除去)

🌸スケーリング
(超音波スケーラーによる歯石除去)

🌸細部チェック
(手用スケーラーと探針で残存除去、
虫歯•異常•異変部位の有無をチェック)

🌸ポリッシング
(歯面清掃&歯面研磨)

🌸フロッシング&
歯茎マッサージ

(フロスor歯間ブラシを通す、
タフトブラシで歯茎をマッサージする)
 

バイオフィルムの除去はPMTCで行うものと認識しています。

 

 

 

声かけや会話をしながら

常に優しく丁寧に且つ正確に

取り残しや見落としが

ないように

細心の注意を払いながら

全集中で行います。

 

患者さんは時間とお金を使って

来てくださっているので

心を込めて行います。

させてもらう立場ということを

常に念頭に置いて行います。

 

 

準備•誘導•記録•報告•Dr.チェック•

片付け•カルテ入力

も30分に含まれます。

なので

時間との戦いになってきます。

 

 

患者さんには一切伝わらないように

徹底していますが、

見えない所でかなりバタバタしています。

私の場合は走ってます(笑)

 

患者さんに

丁寧さと一生懸命さは伝わっても

忙しさと必死は伝わらないように

しています。

 

(前の職場の時、片付けのみのお手伝いで来てくださっていたパートの方が「歯医者の裏側は給食センターより戦場だ」と言っていました。このことを周りに話しても、分かってもらえないとも言っていました)

 

うがいをしてもらっている合間に

メンテ記録を書いたり

使った器具を片付けたりしながら

常に動き続けています。

 

患者さんの前では笑顔ですが

裏ではかなり必死です。

 

多い時はメンテナンスだけで

1日15人とかで

予約立て続けに入っているし

次の方待っているしで

内心かなり急いでいます。

一息つく間もなく動き回っています。

 

 

45分はほしいのですが、

医院によっては30分しか

枠を与えてもらえません。

前の職場は45分枠でした。1時間枠の医院もあります。
 
 
メンテナンスは
患者さんを笑顔に出来るし
喜んで貰えるので
1番やり甲斐を感じます。
 
気持ちよかった
スッキリした
癒された
来るのが楽しみ
ご褒美にしている
と笑顔言ってもらえるので
嬉しいです。
 
 
 
ここからはお金の話をします。
 
 
30分のメンテナンスで
患者さんが払う診療代は
保険適用で基本治療のみの場合だと
大体1,000円前後になります。
 
 例)
  保険点数       負担割合    診療代
 434点  ×  3割   = 1300円
 
※治療内容(SRPの有無)や医院によって診療代は変わってきます。
 
 
1日にメンテナンスを10人行うとして
単純計算で
434点×10割×10人×22日=
954,800円
これにプラスして
精密検査(歯茎の検査)4,000円や
スケーリング(歯石除去)3,400円などで
1ヶ月に約130万円
売上に貢献している訳です。
衛生士1人で。
 
因みに前の職場は保険点数の高いメンテナンスを行っていたので衛生士1人当たり月に平均300万は売上に貢献していたと思います。
 
 
 
 
それなのにお給料が
伴わない…
 
 
衛生士、頑張ってます。
 
 
全力で心を込めて丁寧に
30分のメンテナンスを
行っています。
 
 
なのでぜひ、
歯科医院でのメンテナンスを
利用されてください。
 
衛生士が心を込めて丁寧に
お口の中を綺麗にします。
治療が終わったら
定期的なメンテナンスで
お口の健康を保つお手伝いをします❣️