子どもの頃
ピンクの豚に憧れていて
ピンクの豚になりたい
と思っていました。

母に
「ブーコって呼んで」
とお願いしていました。
名前で呼んでも反応しないので
母は仕方なく
「ブーコ、ブタコ」
と呼んでくれていました。

ご近所さんから
「そんな呼び方をして可哀想」
と言われても
「本人が呼んでって言うのよ」
と答えて
私の希望を尊重してくれていました。

ピンクの豚になりたくて
毎日上下ピンクのお洋服を着ていました。

私にとっては数あるお気に入りのセットを
曜日ごとに着ていたのですが、
友達からは
「レモンちゃん毎日同じパジャマで可哀想」
と言われていました。


さて、ここまでは思い出話です。


大人になっても残念ながら
憧れたピンクの豚には
なれませんでしたが、
ピンクは好きになりました。

それで髪の毛にピンクを入れているんです。
ピンクの豚になりたかった名残です(笑)




大人になってからは
さすがに毎日ピンクは着ていません。
髪の毛のワンポイントで我慢してます。


ただ、気づいたら
ハンカチはピンク系ばかり選んでいます。

ハンカチを何故かよく失くすので困っています。




ピンクの豚みたいな肌の色だったら
お腹の傷跡も目立たなかったのかなと
昔のことを思い出した次第です。




豚さん繋がりでいうと
『紅の豚』も好きです。
ジブリファンなのに
最近になってやっと好きになりました。
それまでは何度観ても
『紅の豚』の良さが
わかりませんでした。




宮崎駿監督の想い(抜粋)
『紅の豚に出てくるのは
全部自分を確立した人間だけ』

『まだふにゃふにゃの自我を抱えて
それを励ましたり何かしてくれるものが
欲しいという人のためのものじゃない』

『若者を全く排除して作った
おじさんやおばさんの中年の為の映画』

『時代を生きているときに
くだらないものをくだらない俺は俺でやる
と言う視点を明確に持っている
キャラクターを描いた映画』

『俺は俺、俺の魂の責任は俺が持つんだ、
豚はそういう男』

『全世代へ手紙を書き終わったときに
これからどうやっていくんだと迷っている
中年時代の自分に
いくしかないんじゃないのと、
紅の豚で現在形の手紙を書いてしまった』

カッコイイとは、こういうことさ。


まだ中年ではないけれど
今になってやっと
この映画のカッコ良さが
わかるようになりました。


大人になった今は
ピンクの豚よりも紅の豚
憧れます。
いや、マルコよりもジーナかな。
愛する人に「馬鹿っ」て
あんなに可愛く素敵に言える女性になりたいです。