- こん○○は、
さて、ここから書く記事も、非常に重いです。
私自身にとっても、実は記憶をたどることが辛い出来事でもあります。
しかし、この事件との関わりがなければ、今の自分はいません。
ジャーナリストがヒーラーになった理由 も、ここにあります。
だから、この事件と私との関わりは書籍にも書いているし
それ以外にも今までいろんなところでさんざん書いたし、語ってもきました。
なので、以前から私を知っている方にとっては
「またか」な内容かもしれませんし、
私自身にとっても「今さら」な感じがしています。
できれば「興味のある方は、本をお読みください」、
と言っておしまいにしたいくらいなのですが、
やはり、せっかくの機会なので、ここはもう一度振り返って、
もう一度綴っておくことにします。
- 親の愛は、なぜ伝わらないのか!?/宝島社
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※「藤崎」は筆名です。
2005年5月、東京都板橋区にて当時、17歳だった少年が
自宅で両親を殺害するという事件が起こりました。
この事件は一般的に「板橋両親殺害事件」と呼ばれています。
しかし、発生した直後は、私はこの事件にそれほど興味がありませんでした。
なぜなら、少年事件も尊属殺人事件も頻繁に起こっていたので
何となく「またか」というような印象しかなかったのです。
つまり感覚が麻痺していたのですね。
(今また、さまざまな事件や事故を「またか」と思ってやりすごしている
自分のことも自覚しています)
その後、半年くらいたったある日、仕事仲間の一人から
署名を依頼されました。
それは事件現場近くに住む女性(Tさん)が発起人となっているもので
内容は、この事件が、厳罰化が定まった少年法改訂後
はじめての少年事件であるため、
裁判は被疑者少年にとって重いものになるであろうこと。
もちろん、罪は罪として裁かれなければならないが
その判決が、判例として残るという重要性を考えたとき
「厳罰」という前例を作ることだけにやっきになっている検察に
私たち大人は、彼を任せたままにしていいのか
という主旨で、その内容は私の胸に強く響いたのでした。
~続きます~