生温い風を感じ…
僕は西へ歩き出す…
川の香りを無視しながら…
闇夜に踊る川蝉の泥に塗れたダンスに拍手…
バニラの香りを辿りながらアスファルトにある白い点を数え…
その点が光と重なる時間を計算する…
するとやはり浮かび上がる1つの絵がとても滑稽で美しい…
絶え間ない川のダンスに最近教えてもらったビートと油絵の凹凸を重ねてみる…
全く一致しない絵は寸分のくるいさえ大目にみてくれる…
羽一枚で購入した絵葉書は真っ黒の部屋…
薄っすら目を細めてみると光の跡…
指先でナゾッタの奇跡がある…
隣から聞こえる猫か赤子の声に合わせながら…
僕は新しい扉を開く…
常識?
それは存在しない…世間の標準に合わせるのが常識?
そんなツマラナイ世界は生きられないと親友のピーターパンが語ってた…
瞳が潰れない前に…
僕は終わりの扉を閲覧方向逆順にあるく…